姉に見捨てられたら、幹部達と報復することになった件について

72、に ページ35

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童貞のくせに。と自分でも思っている。

あんなに可愛い子が初恋なんて、随分と贅沢な初恋だろう。
それでもいい。

彼女が俺のことを心配してくれた、気遣ってくれた。
それだけで俺は嬉しかった。
でもそれに甘えるのは、俺がカッコが付かない、なんて言うプライドが邪魔をして。
結局彼女に手伝わせてしまったことがあった。

でも彼女は嫌な顔なんてせず、むしろ嬉嬉として手伝ってくれたのだ。
『トントンさんの力になれるなら構わない』とまで言ってくれた。

彼女は天使だ。これは、俺が言い切ろう。
純粋無垢で、綺麗な綺麗な天使。

「…俺…こんなに燃えてるの初めてかもしれんなあ」

何とも言い難い闘争心が、俺の心に燃えている。
好きな人絡みになるとこんなしつこいなんて、大概面倒な男やな。

「なぁ、A、ちゃんと聞いてな？」

声にして、お前に伝えるから。



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魅力的な女性なのだ。彼女は。

1目見て気付いた。理由もないのに、強く惹かれたのだ。
誘拐？世間体？なんでもいい。結局はもみ消せるのだから。…まああの後トン氏にこっぴどく叱られたけど…。

彼女は美しい。
この汚い世界で、俺は宝石だと思っている。

俺は戦闘狂である。
彼女が、囚われたというのなら、尚更戦うしかないのだ。

「俺に魅入られたこと、誇るといいゾ！A！」

俺が直々に助けてやるから、どうか俺らの元に戻ってこい。









俺らが愛してるんだから。

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