【続編！】 とある軍の幹部事情！

第74話　by元マフィアの軍人 ページ33

「ラフの考えてることなんて、ぜーんぶお見通しだよ？」

そう言い放って銃を乱射する。
やっとその気になったかラフ。私に向かって銃を撃つ。

「はっはははは！！もっと来いよ！私を撃ち抜く勢いで！！まぁ、先に撃ち抜くのは私だけどね！！」

…………あれ？

待てよ……？

なんで敵の名前を知っているし、殴った奴が総統だって分かった……？

あれ？？？？

そう思った瞬間酷い頭痛が私を襲う。

「っ……ぐ、ぅう……いったぁ……」

酷い頭痛の中で記憶みたいな何かが蘇る。

『俺はあるマフィアの元護衛だ』
記憶の中で青年が言っている。マフィア……？

『さあ、決戦だ！！』
記憶の中でそこにいる総統が言っている、なにか暖かい……

交差する記憶、混乱する私。
最後に聞こえた声……

『今に見ていろよ、俺が一瞬で蜂の巣にする』

〜〜〜〜〜〜

い、いや…死にたく…ない。でも残念だったな！
僕の身体はすでに機械だ、そう簡単に死ぬか……

さっきからお姉ちゃんは頭を押さえて、苦しんでいる。
……ま、まさか。もう効果が切れたって言うの！？

〜〜〜〜〜〜

今持っているサブマシンガンを床に投げつける。

なんか長い夢から覚めた気分だよ。

私ってなんだろうね、国に損害を及ぼすマフィアなのか、国を守る軍人なのか。

今、そんなことはどうでも良いんだ。

「ラフ、総統、レイブン……皆ごめんね、長い夢から覚めたよ。」

頭痛は消え去り、例の少年……モシンの前に立つ。
都合よく置いてある、リボルバーを持つ。

「お、お姉ちゃん……？敵は僕じゃ無い……」

「失せろ、俺は貴様の姉ではない」

壁に6発。

「あーーあ、今日は調子が悪いようだなぁ？？」

モシンの頭にリボルバーを突きつける。

「こうすれば当たらないというのは無いよなぁ？遺言があるんだったら今のうちに聞いておくが？」

「い、いや、やめて、死にたくないよ、嫌だ、死にたくない…死にたくない……」

恐怖からかモシンの目から涙がこぼれ落ちる。
はっはは、良い光景だよ、全くさ！

無言で一発……だが、銃声は鳴らない。

「え……？」

その一言の後、モシンは気絶した。

「ナ…ナガン…？どうなった…？これって…？」
「壁に6発撃った時点で弾はからっぽなんだよ、後は恐怖で気絶させたまでだ。彼は適当に保護しておけ、後で色々聞き出すためにな。」

ニコニコ笑顔でモシンを担ぐ。

その後、部下からめっちゃ怖がられたのは別の話。

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