【文スト】大学行こうとしたら人にぶつかって、謝ろうと振り返ったら横浜のド真ん中で(゜ω゜)!?ってなってます【トリップ】

四話：太「うふふ、川から上がって君のような美女に会えるだなんて……世の中捨てた物ではないね！」 ページ5

目を覚ました彼は、サッと起き上がり、辺りを見回す。

……やだなぁ、面倒ごとに巻き込まれたくないなぁ。漫画として読むのは楽しいけど、体験はしたくないよね、一般人には手に負えない世界だよね、うん

ってな訳でさようなら！

逃げるが勝ちだぜ！と去ろうとしたら両腕を掴まれた。
後ろを見ると、右腕を敦君が左腕を太宰さんがそれぞれ掴んでいた。

ｴｯ？ﾅﾝﾃﾞ？？？

貴「……離してもらえます？」

中「い……厭です！こんな訳の判らない人と二人きりにしないで下さい……！」

太「君のような美女に助けられて、はい、さようならなんて男として情け無いじゃない。お礼をさせて貰えるかな？」

貴「結構です。手を離してくれればそれがお礼ですので」

普段使わない表情筋をフルに使い、全力で嫌そうな顔をする。
それを聞いた太宰さんは何故か益々笑顔になった。

なにこのひと(´Д`:)

太「なんと……！入水する私を助けたばかりか、お礼などいらないと……何て素敵な人なんだ！」

中「え！？あんた自分から川に入ったの？」

太「そうだよ、私はジサツしようとしていたのだ。それを君が余計なことを──と思っていたのだが」

そう言って腕から手を離したかと思ったら、今度は私の手を取り跪く太宰さん。

太「こんな素敵な女性に会えるだなんて！君にはお礼を云いたい位だよ！貴女のお名前は？」

貴「みじんこです」

名前なんて知られた日には私に逃げ場など無くなる。
一瞬のうちにそう判断した私は、とっさに頭に浮かんだ単語を言った

その結果の「みじんこ」である。
何故みじんこが頭に浮かんだのかは謎だが、生まれて始めて微生物に感謝した。

五話：貴「眼鏡をかけたイケメンがあらわれた！！(絶望)って感じですね」→←三話：貴「原作とぶち当たったー……えっ、って事はこれから平穏に過ごせないんじゃね？」

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