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二話 ページ3

貴「出掛ける……!?え、首領とお出掛けになるんじゃ」
エ「厭!リンタロウ、お洋服ばっかり買うんだもの。ね、良いでしょう?Aなら強いし、問題無いじゃない!」

そう云いながら、首領の方へ駆け寄りぴょんぴょんと飛び跳ねる彼女。

ああぁぁあ、止めて!俺の人生終了のお知らせ来るから!エリス嬢!!
俺明日土の下か魚の餌に成ッちゃうから!止めて!!

首領も何か葛藤してるし!一緒に行けない絶望と、エリス嬢の望みを叶えたいって考えで葛藤してるし!

近付けず、扉の近くでぐるぐると考えていると、首領が口を開いた。

森「……A君だけでは不安だなぁ」

エ「じゃあ、中也!中也も一緒に!其れなら良いでしょ?」

ねっ、と首を傾げる彼女。
首領は血の涙を流しながら俺を見る

森「其れじゃあ……頼んだよ、A君」

エリスちゃんが怪我をしたり、怖い思いをして帰って来たら、覚悟しなさい

ごくりと生唾を呑み込んで、頷いた。

貴「り、了解しました……首領。」

出掛ける日時を聞いて、やっと首領の部屋から出る事が出来た。

ぱたんと扉を閉めて、その場に溜め息を吐きながらしゃがみ込む。

貴「嘘やろそんな事に成るて誰が思うんや……」

中「何云ってンだ手前。関西弁遣いやがって」

貴「よし、決めた。面倒事は全ッ部中也に押し付けんべ」

中「おいコラァ……本人目の前に居るだろうが、何だ面倒事って」

偶々前を通りかかった中也に、首領の部屋であった事を説明した。
終わった直後、盛大に溜め息を吐く中也。

中「……後は任せたA。大丈夫だ、俺が援護してやッからよ」

貴「ざっけんな、お前も道連れじゃ。明後日楽しみにするが良いぞふははははは」

笑いながらその場を全力疾走で去った。

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作者名:宮野 x他1人 | 作成日時:2017年2月10日 21時

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