Avec la douleur vient le force.５ (ページ40)

今日:9 hit、昨日:6 hit、合計:74,898 hit

きっかけページ40

大野side

その女の子がA？

確かにその事は
誰にも話した事がないし
小さい頃の淡い思い出となってた

まぁ、そのお陰もあって
今でも絵、描いてるんだけどね

画家とか言うから
その気になっちゃって
色々、試したっけ
水彩画もそうだし
油絵もやったな、、、
絵で飯食えたらいいなって思ってた

そのきっかけがあの色鉛筆

あれ貰わなかったら
きっと絵なんて
本気でやろうと思ってなかったし
かっちゃんとも
友達にはなってなかったと思うから
かっちゃんは絵、繋がりだから

そっか、、、

あの女の子がA、、、

大野
「覚えてる、覚えてるよ
ちゃんと覚えてる
あの色鉛筆があったから
俺、今でも絵ぇ描いてるんだもん」

月島
『えっ、、、』

大野
「あの色鉛筆ね
本当は返そうと思ってた
でも何回行っても居なくって
ずっと返せなかった」

月島
『引っ越しちゃったから』

大野
「そうだったんだ、、、」

月島
『でも大事に持っといてくれたんだね
使った？』

大野
「使ってない、あの当時のまま」

月島
『えっ、使ってよ～
なんの為にあげたの、私ww』

大野
「だって勿体ねぇもん！
あんな高そうなの」

月島
『使って欲しくてあげたのに～』

大野
「今度使うよ、今度」

月島
『絶対だからね！約束！！』

大野
「分かったってww」

二人
「『んふっww
あはははははっww』」

月島
『あの話はね、まだ続きがあるの』

大野
「何？教えて」

大変
『私、あれから忘れられなくて
引っ越してからも
ちょくちょく公園行ってたの
絵の人居ないかなって
行く度に探してた
でも、そうそう見つからなくって
小学生に上がる頃には
その時のこと忘れてた』

大野
「うん」