首領の女 ３

死 ページ5

佐野
「かわい、でも丸見え
それ着て歩き回らないでね
オレが食べたのバレちゃうから」



















歩き回らないよ
こんな恥ずかしい格好で
絶対、これは万次郎が居る時だけにしようと心に誓った

次の日
起きたら万次郎は居なくて
そばにこれ着てとメモが書いてあり
下に洋服が畳まれて置いてあった

大人しくそれを着てから
寝室を出るとなにやら話し声が聞こえた
リビングを覗くと
万次郎とカクちゃんがそこに居た



















佐野
「おはようA」

A
『おはよ、カクちゃんもおはよ』

鶴蝶
「おはよう、姫」

佐野
「こっちおいで」



















言われた通り
万次郎の隣に座った
カクちゃんは万次郎の前に座ってた



















A
『今日はお部屋で仕事？』

佐野
「そう、今日は何処にも出掛けない」

鶴蝶
「蘭たちから聞いたぞ
昨日、撃ったんだってな」

A
『あ、はい』

鶴蝶
「三途が姫の射撃が上手かったって言ってたぞ」

A
『そうなんですか？
それはよかったです』

鶴蝶
「佐々木とは大違いだな」

佐野
「アイツはターゲットをすぐ逃がす
時間が掛かるから連れて行きたくねぇ」

鶴蝶
「まぁ、そう言うなよ
アイツもアイツなりにやってんだ」



















実際、佐々木を連れて行くと
いつもの倍の時間がかかる

それをマイキー始め幹部は
いい加減、佐々木を殺そうかと悩んでいた

梵天に関わった時点で待ってるのは死
外部に情報を漏らす危険がある人間は
排除するのが当たり前
佐々木もそれをわかった上でハニトラ要因をしていた

女→←許可

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す