首領の女 ３

２つのお菓子 ページ35

佐野
「テメェら、覚悟は出来てるだろうな」

三途
「、、、うっす」

蘭、竜胆
「、、、、、、」

A
『やめて、３人に何かしたら許さない』

三途
「！！」

蘭
「姫、、、」



















Aは何かされるかもしれないと思い
その何かはわからなかったが
咄嗟に許さないと佐野に言った

佐野は一瞬、目を見開き驚いたが
すぐその表情を戻した

三途、灰谷兄弟は
自分たちを助けようとしてる姫の事を
神様かのように見えていた



















佐野
「和栗のテリーヌと茶葉ショコラを買って来い」

三途
「へ」

佐野
「手に入れられたら許してやる」



















一件、簡単そうなミッション
だがそれはとてつもなく困難だった

まず、和栗のテリーヌは
兵庫県芦屋市にあるパティスリーエトネで売られている
一日限定１０食のテリーヌだった
取り寄せも可能なのだが
取り寄せると１０日かかる

そして茶葉ショコラ
大分県由布市にある高級旅館
山荘、無量塔にあるテオムラタに行かないと買えない
こちらもオンラインショップがあるのだが
なにせ時間がかかる

その２つを三途、灰谷兄弟に頼んだ
現地に行かないと手に入らない商品
何故、それを頼んだのかというと
それはAが食べたいと言ったからだった
雑誌のお菓子特集にたまたまこの２つが載っていて
Aは食べたいと言った
独り言のように呟いたのだが
佐野はそれをしっかりと記憶していた

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