怪物屋の半妖娘 (ページ6)

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1-1話ページ6

『恋…ねえ』

自分には程遠そうな言葉。皆んなの話を聞きながら物思いに耽っている(というかものすごく眠い)と、夏羽くんが席を立ち隠神さんのところへ行った。

「あの人について行けば俺にも恋ができますか」

隠神さんと少し話していたようだが聞こえた台詞に
なんか違う気がした。隠神さんもそんな顔をしている。

「やる気があるならこの件はお前に任せてもいいがね」

「是非やらせてください」

「よし。織、晶、A、お前らもサポートしてやれ」

『えー、眠いからパース』

机の上に倒れ込んでいる私に隠神さんがため息をつく。

「しょうがないな」

狐の女の子、もとい紺ちゃんも夏羽くんの首を報酬に手伝わせるらしい。

(あの子ホントに素直で良い子そうだな…てかあの面子で大丈夫か？)

心配にはなったものの眠すぎてどうしても行く気にはなれなかった。

(ま、大丈夫か。織はちゃんとしてる方だし)

その後お客さんと隠神さんたちが話をして任務は明日に決まったらしい。

お客さんが帰るのを見守って席を立つ。

『寝る。多分明日は起きない』

「はいはい、おやすみ」

『おやすみ。皆んな頑張ってね』