怪物屋の半妖娘 (ページ34)

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8-2話ページ34

2人の気配がして木の上に隠れる。

「何か来る」

あきちゃんのお兄さんがあきちゃんを氷の檻に閉じ込めた。

「うわ！最悪！晶くんを狙ってたのに。人質作戦失敗です」

『そんな事考えてたの？』

下に降りてお兄さんに近づく。

「Aちゃん！」

「さっきの…なんだお前達は。晶の何だ？」

『仲間』

「他人です」

全く正反対の返し。

「そうか…なら、引くがいい！」

野火丸と私の足元が同時に氷漬けになる。

何となく感じていたため横によける。野火丸の足は凍ったようだったが自身の炎で溶かす。

「零結石に通用するかはわかりませんけど。今日は本気で行きますよ。上司の前なんで」

人間の見た目が尾が炎で燃えている狐に変化した。

野火丸は2人の周りをグルグルと走だたかと思えば飛びかかり分身をたくさん作り出す。

「狐のまやかしか！くだらん！」

氷が分身目掛けて飛んでくる。風で氷を真っ二つに切り落とし、本物と偽物を適当に助ける。

(あきちゃんは危険だからあのままかな)

考えながら自分も攻撃しようかと思ったが、近づいてきている夏羽くんの気配を感じサブに徹底する事に決めた。