怪物屋の半妖娘 (ページ23)

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6-1話ページ23

居たのは人間のお婆さん。

案内された場所へ織はお母さんを運ぶ。

お婆さんが言うには織のお母さんが眠っているのは外傷ではなく、精神的なものらしい。

「目は覚めるんだよな？」

「安心しな、気付けにいい漢方を煎じてやるよ」

取り敢えず、起きれる可能性があるのなら安心だ。

その後、織のお母さんが目を覚ましたとあきちゃんから聞いて病室に向かう。

皆んな嬉しそうに笑い合っている。

良かったね、と頭を撫でればいつもは拒否されるのに今回はおう、となされるがままだった。

「おーい、飯だぞー」

隠神さんに呼ばれて席に着く。

「「『いただきます』」」

手元にあるインスタント麺を見ながらやはり自分がやるべきだったと後悔する。

「実は仕事の依頼が入っててな。俺はこの後用事があるからお前たち3人に任せたいんだが」

「3人で？」

「わかりました」

『うーす』

2人が織の席を見つめる。もう戻って来ないと思っているのだろう。