怪物屋の半妖娘 (ページ3)

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0-3話ページ3

電話をしてる最中に夏羽くんが口から何かを取り出した。

各々声を上げる。

隠神さんは電話が終わると車を出した。暫く走っていれば皆んなが話し始める。その会話には参加せず流れる外を見つめていた。

ボーとしていれば名前を呼ばれハッとする。

『え、何？』

「聞いてなかったのかよ。夏羽の歓迎会。何食いたいのかって」

『ああ、何でもいいよ』

「それが一番困るんだよなあ…」

話を聞いていればパンケーキと中華で争っているらしい。どういう二択だ。

「夏羽は？」

「…両方？」

「えー！」

「マジか！」

「お前ら大丈夫か？」

少し蹲りながら歩く2人の後ろを歩く。

「Aは？」

『大丈夫だよ。そんなに食ってないから』

「そうか」

前を向き直した隠神さんと夏羽が話しはじめた。

再びボーとしながら歩いていると少し怪物の気配がしてそれに集中しすぎて織にぶつかった。

『おわっ！？ごめん』

謝るが織の反応はなく、前を向けば狐の女の子。暫く何か呟いていたようだが倒れそうになるのを受け止める。

「死んじゃった？」

「まさか」

女の子を見つめていればお腹が鳴る音がした。

「え？」