怪物屋の半妖娘 (ページ2)

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0-2話ページ2

「違ーーーーう！！！」

織の叫ぶ声。

『ちょっと、うるさいよ』

「だってコイツ」

『どうでもいいから早く出るよ』

ずっと首が…首が…と呟いているあきちゃんを引っ張って警察署を出ると隠神さんが居た。

「隠神さん！」

織が怒る。織たちの話を聞いていれば行ってこい、とだけ言われたようだった。

(何も言ってなかったのか…)

『隠神さん、流石に危ないですよ』

「悪かったって。いざとなれば乗り込むつもりだったのさ。というか、帰ってきてたんだな」

『はい』

「お疲れさん。ところで夏羽お守りは？」

「取られました」

隠神さんはやっぱりね、と呟いた。その後帰るために車の方へ向かった。

『…私、荷物だけ預けて歩いて帰りましょうか？狭いでしょ』

「つめれば入るだろ。夏羽、織、つめてやれ」

隠神さんの言葉にはい、と返事をしてつめる男の子。
それに続いて織もつめる。

『そういえば、君とは初対面だったよね。はじめまして風守Aです』

自己紹介をして手を差し出せば夏羽です、と言って手を握り返してくれる。

軽い自己紹介が終わると隠神さんが電話をし始めた。