怪物屋の半妖娘 (ページ1)

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0-1話ページ1

『ん？』

大通りを歩いていれば怪物の気配がした。辺りを見渡して一番気配が濃い場所を探す。

新宿警察署

(あのババアの気配か)

通り過ぎたかったがあのババアとは違う気配だった。
よく目を凝らせば警察署内は炎の海。

正面から行くのは得策ではない。面倒だったが上の窓ガラスを叩き割り警察署内に入る。

(暗…でも使われてなくて良かった～)

ドアを開けて廊下に出れば見覚えのある2人の姿。

『織、あきちゃん！？何やってんのこんな所で！てかその手に持ってるもの…』

織が持っているものは生首だった。

『いや、私流石にそれは擁護出来ないよ？』

「ちっげーよ！これにはいろいろ訳が」

織が喋っていると織、俺を投げてくれ、という声が聞こえた。できるよ、やろう。と言う声も聞こえた。

(生首が喋った！？)

瞬間織が生首を投げた。

『えっ！？』

生首が狐の肩を噛む。そこから暫く呆然としていれば火が消え、生首から体が再生していた。

横を向けばまだ気絶しているあきちゃんに気づく。

『あ、あきちゃん、あきちゃん』

「ん…」

『よかった。起きて。行こう』

あきちゃんを連れて2人の元へ降りた。