第17話 ページ17
翌日
組織の仕事も無事に終わり、自宅の作業室でパソコンを叩いていると電話が来た
なぜ自宅で作業をしているのかといえば、公安のオフィスだと同時に色々調べたりする場合、スペックが足りないのだ
電話の主は新一だ
貴「もしもし?何か進展あった?」
新一を呼んだというのは零から聞いていた3年前に何があったのかも話したと
陣平たちがいたから私がライフルでやつを狙撃したことは話していないらしいが…
コ「3年前の爆弾と同じと思われる爆弾を見つけて液体採取したよ」
貴「!やるじゃない。怪我してない?」
コ「ああ。大丈夫。そっちは景無さんに渡した」
貴「了解。こっちで分析にかけて中和剤の作成に移るわ」
コ「それともうひとつ」
貴「なに?」
コ「姉さん、あの日実は犯人を追ってなかっただろ?」
貴「…どうしてそう思うの?」
コ「安室さんが鎮痛剤を打ち込んだんじゃないかな?って曖昧な事を言ったから。姉さんが対面してやつを追い詰めたのならそんな隙を与えるはずがないし、見ていたならもっと断定的に言うはずだろ?」
新一の言葉に私は息をはぁ、と吐くと白状した
貴「なるほど。零に今度は気をつけるように言っておかないとね」
コ「で?どうなんだよ」
貴「まあね。新一の言う通りよ。私はあの日、ライフルで遠距離からやつの携帯と双眼鏡。そして、お腹と足を撃ち抜いたわ。でも逃げられちゃってね。足を撃たれてもアレだけ動けるならあいつバケモノよ」
コ「それで?」
貴「その後はたまたま近くにいた春川に頼んでやつを確保してもらうように頼んだわ。でも見つからなかったって連絡があってね。恐らく、零が言ったみたいに鎮痛剤でも持ってたんでしょう。止血してもあれじゃあ、痛みで動けたのは数分でしょうから」
コ「……なんでライフルなんて持っていたの?」
携帯越しの新一の声はどこか強張っているように感じた
貴「仕事よ。夕方に仕事が入っていたこともそれ用にアレを持ってきていたのも本当のことなの」
コ「人に渡すって言うのは嘘だけどな」
貴「そこは仕方ないじゃない」
コ「…人を殺すために使ったの。それ」
貴「……馬鹿ね。そんなわけないじゃない。人命救助よ」
コ「…そうかよ。じゃあ、また何か分かったら連絡する」
貴「うん。よろしくね」
そうして電話は切れた
貴「……人命救助ね…。自分でも笑っちゃうわ…」
組織が壊滅すれば結果的に多くの人を救えるだろう
だけど…
貴「今は、立派な人殺しよ…」
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カルーア - 更新待ってます、頑張ってください! (2023年4月22日 14時) (レス) @page27 id: 4be5c8096e (このIDを非表示/違反報告)
氷桜(プロフ) - 星空ブリキさん» こんばんは!コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようで嬉しいです!引き続き当作をよろしくお願いいたします…! (2023年2月26日 20時) (レス) id: 09a5bf80c4 (このIDを非表示/違反報告)
氷桜(プロフ) - アオちゃんさん» こんばんは!コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようで嬉しいです!引き続き当作をよろしくお願いいたします…! (2023年2月26日 20時) (レス) id: 09a5bf80c4 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - ハロ嫁だぁああ! 大好きシリーズのハロ嫁見れてめちゃくちゃ嬉しいです! 更新待ってます! (2023年2月19日 17時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
アオちゃん(プロフ) - こんばんは!いきなりのメッセージ(?)すみませんとても面白かったです!ニヤニヤが止まらくて気づいたらもう読み終わってました( ˙³˙ )番外編であるハロウィンの花嫁の続き楽しみに待ってます! (2023年2月15日 20時) (レス) id: a5ab7eb0d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷桜 | 作成日時:2023年2月11日 14時