平和な時代 ページ3
｢行ってきまーす｣
がちゃりと玄関のドアを開け、元気に外へと歩き出す。
私は今15歳 中学三年生だ。
嬉しいことに平和な時代に生まれてこれた。
どうやら私が生きていた時代は室町時代らしい
平和な時代はとても楽しい。
そして安全だ。
笑顔で友達と挨拶を交わし、他愛もない会話をする。
こんな時代がずっと続けばいいのに････
だが現実はそこまで私に甘くなかった。
私の家には代々伝わる家宝がある。
武器だ。
私がくの一の頃に使っていた武器である。
毎日欠かさず手入れをしているためか全く錆びてもいないし、壊れてもいない。
普通に使える。
今日もいつものように武器を手入れしている。だが私は手を止めた。
何故か？何故なら
するからだ
人の気配が
今父さんは会社、母さんも会社にいる
もし帰ってきたとしても一声ぐらいかけるだろうし、何より2人の気配ではない。絶対にだ。
今は平和な時代に生まれてこれたとしても前世はくの一だ。人の気配ぐらいはわかる。
忍術や武器の扱いもあまり衰えてはいない。
どうしようか。今手入れをしている武器で戦うか、逃げるか。
そうこう考えているうちに気配はどんどん近づく。
私は思いきって後ろを向いた。
気配の持ち主と目があった。
知らない男
包丁を握りしめて私を見るその男の目は狂気に満ちていた。
どうしよう
逃げられない
取り敢えず宥めようと口を開いた瞬間腹部に激痛が走った。
｢ｯ!｣
ヤバイ
刺された
力が入らない。意識が薄れる。平和な時代をもう少し楽しみたかった。
あんなに人を斬ってきた自分に与えられた罰なのか？
また生まれ変わったら･････今度････････こ････････そ････
私はまた深い深い、眠りについた。
？｢来たか｣
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明糸Ra(プロフ) - ゆきどん。＠卍教教祖さん» ありがとうございます!更新頑張ります。アンケートに是非投票してくださいね!話を読み進めていくと実は主人公の大鳳さん、ある人とつながりが……。更新楽しみにしててくださいね！ (2020年5月9日 23時) (
レス) id: f02d14a25c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきどん。＠卍教教祖(プロフ) - 投稿お疲れ様です！とても面白いです！続き待ってます！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 5d39630b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：龍芽前 明咲飛 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Asira_26
作成日時：2019年10月1日 20時
