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[もしもし。]朔「やぁ。ちょっと良いか?」 ページ1

打ち上げが終わって家に帰った後、私のスマホに電話が掛かってきた。

…誰だろう。

でも無視する訳にはいかないし、出ることにした。

[もしもし。]

私の言葉に返ってきたのは、あの人の声だった。

朔「あぁ、もしもし。」

…朔夜さん……

何故か緊張で手が震える。

[ど、どうかしましたか?]

朔「いや、ちょっと話があってな。」

…話……

[分かりました。]

朔「今、家の前にいるぞ。」

寒気がした。

家…教えてないよね…?

[…分かりました。今出ます。]

思いきって外に出た。

すると、顔が整った長めの髪のお兄さんが。

…本当にいた。

朔「悪いな。夜分遅くに。」

[いえっ。…何かご用でしょうか?]

朔「お詫びが、したくてな。この前は乱暴にしてしまい、申し訳ない。」

…なんだ…好い人じゃん。

[もう大丈夫ですよ。気にしないで下さい。]

朔「飯でも、行かないか?良い和食の店知ってるんだ。」

ご飯かぁ…

朔「クッキーもあるぞ?」

あ、行きたい。

[じゃあ、お言葉に甘えて。]

朔「分かった。乗ってくれ。」

…車、持ってたんだ。

[助手席、失礼します。]

朔「あぁ。」



でも、この夜が始まりだった。

あんな怖い目にあって、恋の四角関係ができるのは…

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作者名:十六夜蜜月・槻風カノ璃・花火2016 | 作成日時:2017年4月28日 5時

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