11月さんの妹もアイドルで、シャイニング事務所所属です【うたプリ×ツキウタ。】

26話 ページ28

『どうかされましたか？』



愛島「…名前片仮名先輩。

私は貴女のたった一人の王子様になりたいです」



『え…？』



Aは突然のことに驚く。


しかし、愛島は変わらず笑っている。



愛島「私はハルカの為にここに居るつもりでした。

ハルカの紡ぎ出す音が私は大好きです。

今もそれは変わりません。

ですが…私は貴女の声が紡ぎ出す歌に惹かれました」



愛島は手を広げ、楽しそうにAの歌の感想を歌うように声に出す。



愛島「貴女の歌声は変幻自在です。

凛として、悲しくて、恋してくて…。

まるで、感情が歌を歌っているようでした。

星々や月、自然のものが貴女の歌により、更に美しく映るのです。

まるで、物語を聞いているようでした」



クルクルと周りながら、愛島は言葉を綴る。



愛島「貴女の歌声をずっと、聞いていました。

ここが苦しくなったり、暖かくなったりしました」



愛島は服の上から心臓の位置を握る。


立ち止まり、Aを見つめる。


Aも見つめ返す。



愛島「名前片仮名先輩。

私は…貴女に恋をしています」



愛島はとびきりの笑顔でAを見る。


Aは白い肌を薔薇のように赤く染めた。

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