【スパイダーマン】君が誰の妹だって･･･

10話 ページ10

彼女の話に僕だって思う所がある。
役に立たなかったどころか、命を救うことすら出来なかった後悔。

ベンおじさんが亡くなった時のこと･･･あれは紛れもなく僕が馬鹿だった。

それにほら、この間の件でスタークさんにも、ハッピーにも嘘をついて勝手な行動をした上、船の人たちを危険に晒してしまった。

役に立ちたくてやった行いが、逆に危険で、怒られてスーツ没収されたし。

･･･Aの気持ちはわかる気がする。


｢･･･あの人が誰かわからないけど、僕も両親の代わりに育ててくれたおじさんを亡くして、酷く後悔したよ･･･。自分に何か出来るのにしなかった。それで悪い事が起きた･･･。ほら、これは僕のせいだ。｣
｢ご両親はいないの？｣


そう言われて、両肩を上げた。


｢小さい時だったし覚えてないよ。あーと！！大丈夫、大丈夫気にしないで！おばさんが居るから。
ほら、君は役に立とうと頑張った。誰も死んでないし、あー怪我したと思うけど･･･でも、これから気をつければいいんじゃ･･･ないかな？上手く言えないけど。｣
｢ありがとう･･･ピーターは優しいのね。｣
｢そうでも無いよ。まだ、分からないことも多いし･･･怒られてばかりだよ。さぁ帰ろう？おばさんがご飯作ってくれてるんだ。｣


先に立ち上がって、彼女に手を差し出すと、戸惑いながらもその手を取ってくれた。




会話の最中にもう1つ足音が聞こえた気がしたのは･･･気の所為だといいんだけど。




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