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9話 ページ9

まだ瓦礫が転がってるマンションの下。
そこで彼女はその瓦礫に座って自室のあった場所を見てるみたいだった。


「やぁ」


明るく声をかけた。

びっくりしたように肩を揺らしたAは、困ったように笑ってから隣を空けてくれた。

そこに座ってもう一度今度は、静かに「やぁ」と声をかけた。


「ふふっこんばんわピーター。転校そうそう迷惑かけてごめんね。」
「いいんだ全然!本当、気にしないで。」
「ありがとう。私、こんな事になるなんて思わなくて・・・はぁ・・・馬鹿でしょう?」


そう嘆く彼女。

顔は幾つかガーゼが貼られて、足の怪我には包帯が巻かれている。それと松葉杖。

ほらねと言いたげに僕を見る瞳が揺れた。

何も言えなかったけど、酷い怪我じゃないってこれでよく言えるよ。そうでしょ?
僕はぎこちなく笑うだけ・・・

ところで気になるのは“こんな事になるなんて思わなくて”ってところ。


「Aが悪いことした訳じゃないでしょ?」
「いいえ、私よ。役に立ちたくて無茶をしたの・・・。お咎め無しもあの人のお陰。呆れられたかも・・・」
「そんな、何をしたの?」
「私ね、チタウリの残骸をこっそり研究してたの・・・。誰にも言ってなかった!役に立ちたかったの、みんなの!でも全然、ただ、馬鹿なことをして心配かけただけよ・・・・・。」


チタウリ?

まさかこの間、大変な思いをしたあのチタウリ?

溜息をつきたくなったけど、まさか今にも泣きそうに目に涙を溜めたAの前で・・・なんて無理に決まってる。

手を強く握って耐えている彼女の手に、そっと僕の手を乗せた。



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ayame(プロフ) - ピさん» やっぱりです!笑 ですが何やら複雑そうな予感です! (2019年7月28日 7時) (レス) id: a7af91969e (このIDを非表示/違反報告)
- やっぱり!ナター○○だったーー!!ネッド大丈夫か!? (2019年7月27日 19時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 岡Pさん» ありがとうございます!初々しさが出せていたら嬉しいです。なかなかまとめて更新できませんが、1話ずつでも頑張ります! (2019年7月26日 21時) (レス) id: a7af91969e (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - ピリルさん» 初めまして!そうですよね、ロマノフと名乗っている以上そう思いますよね!続きをぜひお楽しみして頂けたら嬉しいです! (2019年7月26日 21時) (レス) id: a7af91969e (このIDを非表示/違反報告)
岡P(プロフ) - とても面白かったです。初々しいピーターが、可愛くて続きが楽しみです。更新心待ちにしています。 (2019年7月26日 0時) (携帯から) (レス) id: 8256504f4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayame | 作成日時:2019年6月24日 7時

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