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12話 ページ12

モゾモゾと布団の中から手だけを出して、鳴り続ける目覚まし時計をようやく止めた。

バサッと布団を剥いで窓の前で大きく伸びをすれば、今日もいい天気。
うん、スパイダー日和だ。

なんてね。

ハッピーに怒られちゃう・・・って言うよりスタークさんの方かな?あー、考えるの終わり!

ふぁ〜って欠伸をして、ボサボサの髪と着崩れたパジャマでこの家に1つしかないトイレのドアノブを掴むと、僕が開ける前に勝手に開いてドアに頭を打ち付けた。


「いっ、たぁ・・・。。」
「あ!え!?ピーターごめんなさい。大丈夫?」


聞き慣れない声がして顔を上げると、転校生が困った顔して立っていた。
あれ?彼女は・・・A・ロマノフだっけ?
なんでここに・・・って僕のパジャマ着てる!?

すぐに記憶がフラッシュバックしてきて、理解した。
なんだか色々あって昨日泊まったんだった。


「あ、えっと大丈夫!大丈夫!平気だよ。」
「ふふっ良かった。おはようピーター」
「おはようA、えーっと」
「ん?あぁ!ごめんなさい、トイレよね!避ける・・・っわぁ」


慌てて避けようとしたAが、スリッパに躓いて僕の方に飛んできた。

蜘蛛の身体能力で上手く抱きとめたものの、すっぽり腕の中に納まってしまったAにドキドキしない訳が無い。

僕と同じシャンプーの匂いなのに、初めて嗅ぐみたいにいい匂いがするんだよ!?

カレンが見てたら“告白するなら今がチャンス”とか言うんだろうけど、今は!?いや、待って好きとか、まだわかんないし・・・えっとだから・・・つまり、

無理に決まってる!

そぅっと腕を離して顔を覗き込む。


「A、大丈夫?」
「え?あ、えぇごめんなさい。ありがとう・・・」
「どうかした?」
「・・・ううん、なんでもないの。」


ごめんなさい!って走り去って行ったAの耳は赤く見えた。

え?赤く?

・・・え!?可愛かった・・・

待って、これって!!

僕、期待していいのかな!!


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ayame(プロフ) - ピさん» やっぱりです!笑 ですが何やら複雑そうな予感です! (2019年7月28日 7時) (レス) id: a7af91969e (このIDを非表示/違反報告)
- やっぱり!ナター○○だったーー!!ネッド大丈夫か!? (2019年7月27日 19時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 岡Pさん» ありがとうございます!初々しさが出せていたら嬉しいです。なかなかまとめて更新できませんが、1話ずつでも頑張ります! (2019年7月26日 21時) (レス) id: a7af91969e (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - ピリルさん» 初めまして!そうですよね、ロマノフと名乗っている以上そう思いますよね!続きをぜひお楽しみして頂けたら嬉しいです! (2019年7月26日 21時) (レス) id: a7af91969e (このIDを非表示/違反報告)
岡P(プロフ) - とても面白かったです。初々しいピーターが、可愛くて続きが楽しみです。更新心待ちにしています。 (2019年7月26日 0時) (携帯から) (レス) id: 8256504f4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayame | 作成日時:2019年6月24日 7時

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