検索窓
今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:37,125 hit

84話 side 竈門 炭治郎 ページ36

炭治郎「俺の家はAさんの家でもあるし、Aさんは俺達の姉さんであり、妹だな!!」

善逸「あぁ・・・確かになぁ。大変な時、毎日お前ん家遊びに行ったもんな。あの人放っておくと危ない音してたし・・・って俺にとっても姉のような妹のような存在ですから!!炭治郎だけじゃないかんな!!!」

炭治郎「善逸・・・。そうだな!!俺達の家族の危機なら、やっぱり話を聞かないと!だろ?」

善逸「もぉ・・・わかったよぉ」



口では乗り気では無いものの、俺の前を歩く善逸は、やっぱりAさんの事が気にかかるようだ。

廊下に出てふと、外を見ると既に煉獄先生と伊之助が何やら取っ組み合い。
・・・いや、先生は全て受け身に見えるので、伊之助が拳やら足やらを振り上げているようだ。

その証拠に伊之助の「猪突猛進!!!」という叫び声が、締め切られた窓からでも聞こえてくる。



善逸「え、ちょっ!あいつ先生相手に・・・あれはいいのか!?」

炭治郎「いや、良くないよ。早く行こう!」



慌てて玄関から前庭に出ると、楽しそうな匂いの先生が仁王立ちして、悔しそうな匂いの伊之助が寝転んで文字通り悔しがっていた。



煉獄「アッハッハッハっ!!!嘴平少年、なかなか筋がいいな!しかし俺は剣道を教えているので、拳ならば素山少年の素流道場に行くといい!!!」

狛治「お前も入れー!!杏寿郎ー!!!!!」

煉獄「断る!!そして、先生だ!素山少年!!!」



素山 狛治先輩だ。
確か俺の同級生に婚約者・・・じゃなくて奥さんが居たはず。
噂だと狛治殿と言われるほど紳士的な様に思えたが、3年生の廊下の窓から叫んだ先輩は、少年のように見えた。

そんな先輩を煉獄先生がスパッと気持ちよく断って、俺たちのほうを見た。



煉獄「竈門少年、我妻少年、どうした?なにか質問があったのだろうか!」



むん!と胸を張る煉獄先生。
今は少しばかり怒りの匂いが薄らいでいるように感じる。

なんと切り出したらいいものか、しばらく黙りこくる俺に煉獄先生は首を傾げた。



善逸「何してんだよ炭治郎!Aさんの事聞くんだろ!?」

煉獄「Aさんの?」

炭治郎「善逸!えっと、その・・・そうなんです。煉獄先生、Aさんに何かありましたか?その・・・今日は煉獄先生から心配と怒りの匂いがしました。Aさんに何かあったのかと・・・思って。」



今度は先生が黙って、俺の顔を見つめてる。

俺が首を傾げると、困ったように笑った。

85話 side 竈門 炭治郎→←83話 side 竈門 炭治郎



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
185人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ayame(プロフ) - 結さん» こんばんわ、前回のコメント消してしまいすみません。千寿郎くん直し、『揺れ動き輝く髪』はこれで合っています。会社から仕事に変更してみました!校閲いつもありがとうございます! (2021年12月28日 20時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
- 何度も続けてのコメントですみません。 この物語では煉獄さんって学校の先生ですよね? (2021年12月27日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- またまた続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 52話のここの台詞 『煉獄さん、保育園の送迎に付き合ってもらうなんて・・・会社に遅れてしまいません?』 これ正しくは学校にではないんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) @page3 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 51話のここの部分 煉獄さん、千寿郎さんの稽古を見学した後 ここだけ何故千寿郎さん呼びなんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) @page2 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは揺れ動く輝く髪と、ではないんでしょうか? (2021年12月27日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ayame | 作成日時:2021年11月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。