その太陽に手が届きそう【煉獄 杏寿郎⠀】

69話 ページ21

煉獄さんの言葉1つで何度も安心させてもらってきたから、今だって胸が温かい。



『えへへ、煉獄さんに言って貰えたら･･･幸せになれる気がします。』

煉獄「幸せにする。なれる気がするのではなく、俺が幸せにする。絶対だ！」

カナエ「ふふっAちゃん、また泣いてるわ〜」



最近泣いてばかりな気がする。

いい方達に巡り会えたことを神様に感謝しなくては。

ティッシュでそっと目を抑えていると、襖がスパーンと開いた。



燈寿郎「ママ、ないたの？」



不死川さんと、一緒に戻ってきた燈寿郎。

首を傾げて私を見てから、不死川さんを見上げた。

彼は柔らかく微笑むと

私達の方へ燈寿郎の背中を押した。


不死川さんはそっとカナエさんの隣に腰おろして、

何やら頭を寄せて話をしていた。



･･･彼は、イケメンすぎるのではないかと思います。
カナエさん絶対に幸せになるね。

嬉しい気持ちが増えると、また涙がぶり返してくる。



「燈寿郎、えへへ、その嬉しくて」

煉獄「燈寿郎こっちにおいで。」



煉獄さんは落ち着いた声で燈寿郎を呼ぶと、ギューっと私達まとめて抱き締めた。



『煉獄さん？』

煉獄「君達2人とも、煉獄として我が家に来るといい！君達が居てくれるなら、俺達家族も嬉しい限りだ！！」

燈寿郎「きょーじゅろー、くるしーこえおおきー！」

『うふふっ、ふふっ！！』




温かくて、まだもう少し涙がとまらなさそうで

煉獄さんの逞しい胸に顔を埋めた。





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