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21話 ページ22

『ふふっ・・・ふ、ふふふっ・・・』

煉獄「む!?なっ、俺は、何か粗相してしまったのだろうか!!」



慌てて薬を塗る手を離した煉獄さん

でも私の手を支える彼の手は

優しく包み込んだまま。




『いいえ、ふふっ。擽ったくて・・・煉獄さん、静かに。燈寿郎が起きてしまいますから。』

煉獄「すっすまない!」




襖から漏れる

廊下の灯りしか頼りがないけど

煉獄さんの耳が少し赤いように思う。




『大丈夫です。笑ってしまってすみません。』

煉獄「大丈夫だ。薬は塗り終えた。」

『あり・・・「チュっ」ふぇっ!?・・・っ煉獄さん!!」




お礼を伝えようと口を開いた私は

手首に感じた

温かくて柔らかな感触と

目の前に見えた太陽色した髪に困惑した。





何を?





なんで?





どうして?






煉獄「おまじないだ。今日は痛むことなく休めるように・・・。では、俺は失礼する。」






少し早口にそういうと

腕を差し出したままの私を

置き去りに煉獄さんは行ってしまった。



腕を左手で掴むけど

すごい熱い気がして

そこからまた柔らかな感覚を思い出すようで

きゅっと目を瞑った。





『お、おまじない・・・だものね。』




胸のドキドキが強くて

腕の痛みを感じない。



このドキドキは

そう、ただ、尚之以外の

男性への免疫がないからだ!と、思う。



絶対にそう。



おまじないだもの。



ゆっくりと布団に入って目を閉じた。





そういえば煉獄さんにも

前に会ったことがあったのかもしれないな・・・と


冴えてしまった頭が言うけれど


どこでだったか・・・

何時だったか・・・

思い出せない。





やっぱり今日は眠れそうにないな・・・。


『・・・寝られないや・・・。』







22話 side 煉獄 杏寿郎→←20話



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ayame(プロフ) - 結さん» コメントまで校閲していた事に気がついて、2回目のレスでごめんなさい!そこまで真面目に読んでいてくださって嬉しいです。ありがとうございました! (2021年12月16日 5時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 結さん» おはようございます!いつも校閲ありがとうございます!よく読み込んでくださって感謝しています。ありがとうございます! (2021年12月16日 5時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
- またまた続けてのコメントですみません。。。 物語読みました。  沢山のいやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2021年12月16日 1時) (レス) @page50 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが…。 同じく48話の作者さんのコメントの部分 言った様子ですね。 カナエ先生ともまだ会っておりませんし、宇髄先生とも再開してませんね。 これ正しくは再会ではないんでしょうか? (2021年12月16日 1時) (レス) @page49 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは君を、幸せにしたいではないんでしょうか? (2021年12月16日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayame | 作成日時:2021年10月18日 17時

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