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手を引かれて談話室に入ると、タイも手袋も外した完全ラフな3人が目に入って、いたたまれない気持ちになった。向こうも向こうで不思議そうな顔をしていたり驚いた顔をしていた。


「お嬢、寝れなかったんですか?」

『そういうわけじゃなくて、喉が渇いただけ。』


そう言うと、センラはテーブルに置いてあった紅茶を勧めてきたのでありがたく頂いた。けど、私が私が聞き耳立ててまで耳に入れたかった情報はそれじゃない。



『ごめんなさい。また、なにか怒らせた?』



座るよう勧めてくる坂田を制して、そう呟いた。傍にいた坂田から気の抜けたような声が漏れ出た。志麻が寄ってきて、いつものように腕が伸びてきたことに気がついたが、さっきのさっきで怒っていた志麻がフラッシュバックして怖くなってぎゅっと目をつぶった。

それを受けて、悲しそうに眉を下げた彼は腕をおろして、私の目線に合わせて屈んで話した。


「お嬢?」

『しまが、おこってた。話、私のことだったからまたなにかしたのかと思って…。』

「あーナルホド。お嬢は志麻くんが怒ってるのが怖かったんだ。」

『う、うるさい。』


にやにやと口角を上げながら、私のほっぺをつんつんと突っついてくるうらた。こんな時でもおちょくり精神を忘れないあたりさすがだと思うよ。特に褒めるつもりは無いけど。



「…はぁぁぁあぁあ。」



うらたとやり取りしている間、固まっていた志麻が大きなため息をつくと、頭を抱えて座り込んだ。


『えっ、大丈夫?』

「…お嬢、ちょっとそっとしておいてあげてください。」


伸ばした手をうらたに取られて、そう言われた。本当にどしたんだろう。


にこにこと普段のお勉強の時には見せない笑顔で手を繋いだまま嬉しそうにしているがなんだか猫みたいだった。



「うらさん、なにしれっと手繋いでんねん。」

「なに羨ましいのか?」

「〜〜っ!手ぇ握るくらいいつでも出来るし!!」



わざと煽るように坂田に話しかけるうらたは意地が悪い。それに乗っかって真に受けちゃう坂田も彼らしいけど。

両サイドから手を握られて、私を間に口論を始める。


もー!これじゃ埒が明かないの!




.




『全員そこ座って!!』

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さくらいろ(プロフ) - over the rainさん» 応援ありがとうございました!長い間何も更新しておらずすみません…これからはちゃんと更新を続けていくつもりですのでまた見ていただけると幸いです! (2020年3月22日 22時) (レス) id: 8627590864 (このIDを非表示/違反報告)
さくらいろ(プロフ) - くらっかーさん» 応援ありがとうございました!ようやく受験が終わったのでこちらの活動の方も再開させていただきます! (2020年3月22日 22時) (レス) id: 8627590864 (このIDを非表示/違反報告)
さくらいろ(プロフ) - 舞花さん» 舞香さん、アカウント変えて気づかないかもしれませんが、リクエストの方了解致しました!私も後々やまだぬきちゃんは出演させる予定だったので参考にさせてもらいますね!ありがとうございます(*´˘`*) (2020年3月22日 22時) (レス) id: 8627590864 (このIDを非表示/違反報告)
舞花 - 受験お互い頑張りましょう!また会いに来ます! (2020年1月1日 23時) (レス) id: 957c180cee (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - 受験勉強大変ですよね!首を長くしてお待ちしてます! (2020年1月1日 9時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらいろ | 作成日時:2019年11月4日 0時

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