黄色い光 3

142.魔法の言葉 ページ47

「ミズハはただの部下だよ」
「…にしては良く食事を一緒にする仲に見えたけど？」
「ミナトにはまだ分からないだろうけど上司は部下とのコミュニケーションが必要なんだよ」
「ミズハだけ？それはそれで可笑しな話だよね」


……めんどくせぇヤツだな
まぁ、人の事は言えないけど
勿論ミズハ以外とも行っている
ただ、ミズハとの回数が他より多いだけでーー


「ミナト！コレだけは覚えておけ」
「！」
「仮に誰が私を好きであったとしても、私の心はミナトのモノだから！」


誰が私なんかを好きで居てくれるとか、そう言うのは興味がない
変な誤解でミナトと離れるぐらいなら…
って考えてしまいそうになるけど忍である以上、優先するのは感情ではない
つまり！
この面倒なヤツが一番良い形で、尚且つコレから先安心して私も行動できる魔法の言葉 これ だ！


「…Aの心は誰のモノ…だっけ？」
「……ミナトの…、ミナトだけのモノ…だ、よっ」
「ふふ、…もう一回っ！」
「あーもう！何度でも言いますよっ！」


「私の心は一生涯において波風ミナトだけのモノですっ！」


名案とばかりに思って発言したけど、恥ずかしい事この上ない
お陰様で不満タラタラだったご本人様の機嫌は治ったけど、私の羞恥心は限界でミナトの顔を見ないように抱きついた






「だから、手放さないでーー」



「ん、…約束するよ」

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