黄色い光 3

111.やることは変わらない ページ16

「本日付けで此方の隊に配属になりました！西条Aです宜しくお願いします！」
「やぁ、待っていたよ！Aちゃん」
「……は？」
「いいね〜その反応！一応、僕は此処の隊長でね…宜しく！」
「…なんでナツキさんが？」


これからお世話になる部隊に挨拶を…
っと息巻いていたら見知った人がいた事に驚いた
何がって？


「ナツキさんって下忍じゃ…？」
「あーアレね…丁度欲しい部下を捜すって感じで潜入してた的な？」
「は？」
「ははっ！冗談！冗談だからっ！」


もう暫くは会うことは無いと思っていただけに、この揺ったりとした感じに何とも言えないイラつきが…
落ち着け私、
仮にも上司だ…こんな人でも上司なんだ…っ！
部隊隊長ってことは、上忍なんだぞ！


「僕も中忍選抜試験の審査員の一人でね、結構紛れ込んでたりしてたけど気づいてた？」
「…いぇ」
「キミの猫ちゃんには簡単にバレちゃったけどね〜」


にゃん太のヤツ一言もそんな事ッ！！
言われてみれば確かに疑念はあった
思い返せば沢山あったじゃないかっ！


「どうして私なんですか？」
「…気になる？」
「…感情でしか動いてなかったし、中忍としては…」
「随分とハードルが高いねぇ」
「え？」
「あの中で僕が求めていた人材はキミしか居なかったよ」


私の中での中忍に必要だと思う項目に自分は当てはまっていないと自負すれば、ナツキさんに笑われた


「確かに荒削りではあるけど、これからの成長を見込んで僕がAを選んだんだよ」
「…なんなんですか、その身勝手な理由」
「あはは〜火影様からも一任されたからね…これから中忍にとして必要な事を教えていくから覚悟しといてね」


火影からの一任
その一言で全て理解した
ヘラヘラしてもこの人も上忍であることには変わりないんだ
求められた握手を受け取り思うところとあったが、とりあえずは従おう
学ぶことは沢山あるのだからーー


「ぉ！新人さん？」
「！Aです！宜しくお願いしますっ」
「あははっ硬いなぁ〜もっと楽n… ゴンッ！
「！？」
「悪ィなコイツいきなりはしゃいじまって」
「ちょっと〜ヒノ先輩いきなり殴んないで下さいよ〜」


じゃれ合い…だよね？
思いっきり殴ってたけど、冗談だよね？
へらへら笑ってるけど、この人は大丈夫なのか？
いきなりハードな挨拶を見せつけられた感がヒドイ
暫くはこの先輩方と四人一組で行動を共にして学ぶことなる
ノリだけはなんとか、着いていけるよう努力しよう

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