黄色い光 3

101. ……まな板？ ページ6

「ツナギ…どんまいだ！」
「うぅーっ、転びに転がされて…結果、気絶させられるなんて…忍び以前の問題な気がしてきました」
「ナツキさんが強かったんだよ！」
「でもただ逃げ回ってただけじゃ…ｸﾞﾌｪｯ!」
「イブキくんのバカッ！」


空気が読めないイブキくんのお腹にパンチを決め、苦しむイブキくんを無視してツナギくんを慰めた
確かに忍らしい闘いでは無かったけど、ナツキさんの避け方も上手かった
避けるだけしかしていないけど…
本当にナツキさんの実力は未知数だ
わざと見せない気さえしてくる


「でもツナギくんに怪我が無くて良かった」
「俺は怪我しましたよー！今しましたよー！」
「自分が悪いでしょーがッ！」


正直この中忍試験…無傷でやり過ごそうと考えない方が良い
でも怪我を負ったまま次に進めば後々厄介な原因になる
その事も含めて勝ち進めなきゃならない
…に、苦手だけど、やるしかないんだ


「そいや次ってAじゃなかったか？」
「んだーー「さっさと降りて来いよッ！！" まな板女 "！」
【ーーあ"？】
「「…………。」」
「ねぇ、また板ってどう言う意味？」
「…えっと、それは…そのっ」


堂々自分の番が回って来たかと思えば下の方から嫌に聞き覚えのある声が聞こえてきた
今にも食って掛かりそうな、にゃん太を捕まえ口ごもる二人に聞いた
イブキくんは大袈裟に視線をそらし、ツナギくんは言いづらそうにしていた
まな板って確か、材料を切ったりする平べったい板だよね？
今にもぶちギレそうな、にゃん太は吐き捨てるように教えてくれた


【お前のこと " 胸無し " だって言ってるんだよアイツはっ！】
ﾋﾟｸｯ 「………胸無し。」
「Aちゃん！ぉお、落ち着こう！ねっ？」
「…もーイヤだなぁ〜！そんな事で私は怒ったりしませんよ？あはは、はは…っ」
「………」


大丈夫
私はそんな事では怒らない
安い挑発には乗らない…乗ら…な、い

102.忍術は使わない→←祝！100回記念（作者からだけ）

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