118.実感のない葬儀 ページ23
それから数日後、クシナの両親の葬式が執り行われた
私はその参列には参加しなかった
遠く木の影からソッと見守るだけ…
「人の死って実感が湧かないんだよね」
土の中に消えていく棺を見つめながら溢すように呟いた
泣き崩れるクシナを見て私は何を思えばいいのだろうか、
同情でも励ましでもない
かけれる言葉がないんだ
全てが薄っぺらい偽善にしかならないから
「あんなに哀しんでも生き返ることは無いのに…」
【別れが哀しいだけなんだろ】
「別れ…」
いつかは克服しなければならないコトなのに、意味があるのかな
「……戻ろうか」
振り返り帰ろうとしたその刹那
微かに視界に入った黄色と赤髪が嫌に記憶に残った気がした
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棗(プロフ) - 桜@symphonyさん» 作ってる本人が言うのもアレですが、私も胸の奥の方がギュッてなってます!(笑)気持ちが共有できて安心しました。そう言ってもらえると書いて本当に良かった!って気持ちになります。ありがとうございます!更新の方も頑張りますね (2017年7月19日 19時) (レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
桜@symphony(プロフ) - 読んでいるうちに胸の奥がぎゅうっとなります。 この微妙な距離感好きです笑 更新頑張ってください! このお話好きなんですっ!! (2017年7月18日 23時) (レス) id: 7086530ca0 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - ミナト大好きさん» 作者スペースまで読んでいただき、ありがとうございます!はいっ!これからも頑張っていきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いします (2017年7月14日 22時) (レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
ミナト大好き - コメント失礼します初めてイラスト観ましたカッコイイですこれからも最後まで更新頑張って下さい! (2017年7月13日 23時) (レス) id: 54870f527d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2017年6月25日 1時