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115.無自覚の恐怖 ページ20

【…A、もう止めろ…そろそろ死ぬぞ?】
「ーーッ!?ぇ、あ…っ!!」
「ぅ、うぅ…っ!」
【1人は必ず生かしておけ、何かしらの情報を吐いてもらわなきゃならねぇからな】


にゃん太の声で我に返った
手には胸ぐらを掴み痛々しいほど腫れ上がった顔と、変な方向に向いている腕……
慌てて手を放し周りを見渡せば、他の連中の意識は…いや、既に息すら無いほどの出血量が見て分かった


「…っ、私が…っ殺ったの?」
【…思い出さない方がいい】
「ーーッ!」


にゃん太の返事は肯定で…
全然記憶がない
ただ、がむしゃらで…ただーーー


【! A行くぞ!援軍か、暗部…どちらにせよ此処はマズいッ!】


にゃん太に服を食わえられそのまま引っ張られるようにその場から逃げた
手にへばり付く血がまだ生々しい


「にゃん太…っ!私、ッ!あのままじゃミナトとクシナがっ危ないって思ったら…ッ!!」
【……分かってる…だから落ち着け、焦った所で状況は変わんねぇよ】
「…っう、ん…っ!」
【泣くな…Aは別に間違ったことはしていない…里の為にやったことだ】


にゃん太はそう言うけど、無意識だからこそ怖い
本当の自分は人殺しを楽しんでるんじゃないのか?
大切な人を護る為、と言い訳をしているだけなんじゃないのか?
それに


「…っ!でも私のせいでまた戦争になったらっ!」
【恐らくこれは揉み消されるだろう、な】
「え?」
【両里にとってもコレは公にはしたくないだろうし、戦争がしたいなら理由なんて何だっていいんだよ】


戦争の理由何てなんでもいい
冷たい言葉なのに、何だか説得力があった気がした
今回はお互い悪い
連れ去ろうとしたヤツも
殺してしまったヤツも
仕方がなかったんだ…
私ハ、悪クナイーーー。


【それより少し休め…チャクラが酷く乱れてる】


にゃん太に促されるままゆっくりと瞼を閉じた
ミナトに会いたいな

116.尋問→←114.月明かりに照らされる王子様



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(プロフ) - 桜@symphonyさん» 作ってる本人が言うのもアレですが、私も胸の奥の方がギュッてなってます!(笑)気持ちが共有できて安心しました。そう言ってもらえると書いて本当に良かった!って気持ちになります。ありがとうございます!更新の方も頑張りますね (2017年7月19日 19時) (レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
桜@symphony(プロフ) - 読んでいるうちに胸の奥がぎゅうっとなります。 この微妙な距離感好きです笑 更新頑張ってください! このお話好きなんですっ!! (2017年7月18日 23時) (レス) id: 7086530ca0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ミナト大好きさん» 作者スペースまで読んでいただき、ありがとうございます!はいっ!これからも頑張っていきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いします (2017年7月14日 22時) (レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
ミナト大好き - コメント失礼します初めてイラスト観ましたカッコイイですこれからも最後まで更新頑張って下さい! (2017年7月13日 23時) (レス) id: 54870f527d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年6月25日 1時

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