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114.月明かりに照らされる王子様 ページ19

【落ち着け…敵は三人だ!この暗闇に合わせて動くぞ】


にゃん太の視線の先を見れば、見知らぬ服装の男が三人
それらに挟まれ、足取りもままならない状態のクシナがゆっくりと歩いていた


【随分と悠長な拉致の仕方だな】
「…何処の忍?」
【アレは雲隠れの忍だな…ここ近年無駄に戦力拡大を目論んでいる面倒な里だ】


初めて見た他里の忍…
少し緊張した
私なんかが太刀打ち出来るのだろうか…?
逆に返り討ちにあって益々クシナを危険に去らすだけになってしまうんじゃないのか?
そんな不安が頭の中で渦巻いていた
でも


「…やらなきゃ、ダメだよね」
【Aはバックアップしろ…俺が動く】
「わかっーー…」



ドッ!



「!」


私達とは別の暗闇から静かに、でも確実に相手を倒していく姿に息を呑んだ
あの暗部は手当たり次第に聞き回っていたのか?
そう思えざるおえない
だってそうでなければ此処にキミが居たらおかしいじゃないか
ーーーミナト


「キミを助けに来た……よっと!」
「…! ぇ、ちょ…っと!」
「掴まってて」


やっぱりミナトはカッコいいね
女の子の危機に一番に飛び込んで…
相手は大人だよ?しかも他里の…上忍かも知れない
怖くなかったの?
私は怖くて少しだけ足が動かなかった
クシナを抱き抱えながらその場を早々に立ち去るミナト達をただ、見つめた


「………」
【…A、戻るぞ…こんな所に居て暗部に見つかったら面倒だ】
「…そ、だね」


月明かりが嫌に眩しくて、暗闇に身を隠す私達には丁度良かったかもしれない
顔を擦り付けてくるにゃん太を撫でながら、何とも言えないモヤモヤ感を抱え里に戻ろうとした時


「…ッ!てなぁ〜あのクソガキッ!」
「おい!ガキが居ねぇぞ!」
「遠くには行ってねぇハズだ追い掛けるぞ」


ミナトの攻撃は浅く、目を覚ました敵は体勢を立て直し動こうとしていた





ダメだ…

このままじゃ二人とも危ないッ!

115.無自覚の恐怖→←113.暗部より先に



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(プロフ) - 桜@symphonyさん» 作ってる本人が言うのもアレですが、私も胸の奥の方がギュッてなってます!(笑)気持ちが共有できて安心しました。そう言ってもらえると書いて本当に良かった!って気持ちになります。ありがとうございます!更新の方も頑張りますね (2017年7月19日 19時) (レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
桜@symphony(プロフ) - 読んでいるうちに胸の奥がぎゅうっとなります。 この微妙な距離感好きです笑 更新頑張ってください! このお話好きなんですっ!! (2017年7月18日 23時) (レス) id: 7086530ca0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ミナト大好きさん» 作者スペースまで読んでいただき、ありがとうございます!はいっ!これからも頑張っていきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いします (2017年7月14日 22時) (レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
ミナト大好き - コメント失礼します初めてイラスト観ましたカッコイイですこれからも最後まで更新頑張って下さい! (2017年7月13日 23時) (レス) id: 54870f527d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年6月25日 1時

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