113.暗部より先に ページ18
【そのクシナってヤツのチャクラを感知出来れば良いんだけどな…まぁ暗部がアレだけ探し回ってる所を見るに里には居ないと見て良いだろう】
「じゃあ外に…?」
【クシナってのは悪いヤツじゃないんだろ?】
「うん!絶対ない!!真っ直ぐで負けず嫌いの可愛い自慢の友達だもん!」
いつだって全力で取り組んで、負けず嫌いのお転婆さん
頼れる数少ない友人なんだクシナは…
【類は友を呼ぶってな】
「ん!?」
【やらかして逃げた訳じゃないなら連れ拐われたと見るべきだろうな】
「まさか、他里が…っ!?」
【可能性は低くはないだろ…っと、これはマズいかもな】
「え?」
【他里の連中と仮定するなら国境を越えられたら面倒だぞ】
段々とにゃん太の顔色が曇ってきた
国同士の揉め事は余り詳しくはないけど、にゃん太の焦りからしてヤバイことだけは何となく分かった
戦争が終わったばかりだと言うのにどうしてこうも火種を作りたがるのだろうか?
私には分からない
でも、友達が巻き込まれるのは嫌だ!
「…っ追い掛けよう!」
【ふん…言うと思った】
待ってました!
とばかりに、にゃん太は勢いよく地面に飛び降りそのまま正門の方へ走って行った
にゃん太を追い掛けながら不安に思う気持ちを押し殺しながらも急いだ
【A!早くしろ】
「待って!」
【ったく】
ボンッ!
「!?」
里から大分離れた森の中
行き慣れない土地勘で方向感覚が狂いそうになりながらも目の前を走るにゃん太を必死に追い掛けた
火ノ国は広いとは知っていたが、此処までだとは正直思わなかった
もたつく足取りで追い掛けていた私に呆れた にゃん太が来たと思ったら大きな黒い狼のような姿に変わった
【乗れ…お前に合わせてたら追い付く前に逃げられちまう!】
「う、ん!…うわっ!コレ何かの変化?」
【……コレが本当の姿ってヤツだ】
「ふぉおっ!カッコいい」
【…はぁ、本当お前は昔から変わらないよな】
「?」
普段のにゃん太より二回りも大きい姿に素直な感想を言えば、呆れられた
失礼な!
にゃん太に乗り、木と木を軽々と越えて行く中辺りを見渡す
だけど、既に日は落ち月明かりだけが頼りの状態だと見付けるのも難しかった
【…あれか?】
「! クシナ…ッ!」
114.月明かりに照らされる王子様→←112.ざわつくココロ
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棗(プロフ) - 桜@symphonyさん» 作ってる本人が言うのもアレですが、私も胸の奥の方がギュッてなってます!(笑)気持ちが共有できて安心しました。そう言ってもらえると書いて本当に良かった!って気持ちになります。ありがとうございます!更新の方も頑張りますね (2017年7月19日 19時) (レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
桜@symphony(プロフ) - 読んでいるうちに胸の奥がぎゅうっとなります。 この微妙な距離感好きです笑 更新頑張ってください! このお話好きなんですっ!! (2017年7月18日 23時) (レス) id: 7086530ca0 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - ミナト大好きさん» 作者スペースまで読んでいただき、ありがとうございます!はいっ!これからも頑張っていきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いします (2017年7月14日 22時) (レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
ミナト大好き - コメント失礼します初めてイラスト観ましたカッコイイですこれからも最後まで更新頑張って下さい! (2017年7月13日 23時) (レス) id: 54870f527d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2017年6月25日 1時