君の隣【乃木ルカ】 (ページ11)

今日:31 hit、昨日:4 hit、合計:27,099 hit

story11 ページ11

貴方「もう大丈夫……ありがとう…」

涙も止まりルカからゆっくり離れる。
温もりが離れていくのが少し寂しく感じる。

これもルカだからなのかな。
それとも私が単なる寂しがり屋過ぎるだけなのかな。

ル力「目、また腫れそうだね」

貴方「あー……また蜜柑ちゃんに心配かけちゃう」

蜜柑ちゃんの笑顔は私にとっても光であの子の笑顔を奪うことはしたくない。
蜜柑ちゃんも多分学園に目をつけられてる。

この前星なしつけられてたし。
星なしなんて棗も聞いたこと無いって言ってた。

貴方「…ねぇ、ルカ。ルカはさ、ずっと明るいとこに居てね。私の隣で笑ってて」

ルカは棗の親友で私の大切な人でもある。
この気持ちの正体は何となく分かってきたけど理解したくないのかも。

私は…ただの純粋な子供でいれないから。
棗も同じ気持ちなんだろうな。

ル力「っ、どうしたの。なんでそんな事言うんだよっ。」

貴方「…任務…する事になったんだ。もう逃げれない。逃げ切れなかった」

これでも逃げれたほうだよね。
色んな人に守ってもらって少しでも学園生活が平和だったから別にいいの。

だからね、今度は私が皆の平和を守りたいの。
私のせいで苦しまないでほしいの。

笑顔を失わないでほしいの。

貴方「ルカは…優しいから。きっと自分のこと犠牲にしてまで心配してくれると思ったから。私や棗の為に楽しむことを辞めないで。幸せから逃げないで。」

ルカ「でも…俺はっ…二人が苦しんでるのに」

貴方「苦しいからこそ、ルカの笑ってるところが見たい。棗もきっとそう思ってるよ」

だからお願い。
ルカ、蜜柑、他の皆も闇に触れないで。
入ってこないで。

その方が私は苦しくてたまらなくなるから。