其ノ二 ページ3
「全刃刀 朱鷺⋯?一体誰なんだい?」
俺が首を傾げて主に尋ねると主も首を傾げて唸っていた。
「さぁ、私にもさっぱり⋯。刀帳にもいませんでしたし、鍛刀時間が2時間でしたし⋯。
未実装の刀剣男士なのかも知れません」
「なるほど、未実装の⋯って、今はそんなこと呑気に話している場合じゃない!
本丸が襲撃されているんだ!」
今まで呑気に話していたが、外では戦っているのだ。そんな事(いやこれはこれで大事だが)で時間を使っている場合ではない。
俺は本丸襲撃されている事、担当に見放されたことを簡単に説明した。
「主!いるか!?って、此奴は⋯?
いや、そんな事より、鶴丸!こんな所で何やってるんだ!もう遡行軍が本丸内に侵入してきた!主を連れて早く上へ!」
説明が終わった途端、ドン!と派手に音を立てて襖を開けたのは山姥切だった。
山姥切は朱鷺に一瞬目線を向けたあと我に返り現状を報告してくれた。
「ふむ、状況はよく分かりました。つまりは本丸の危機であると。
取り敢えず折れている方が居ないのは安心しましたが山姥切と鶴丸以外は全員戦闘中なのですね。時空の歪みが無くならないところを見るとまだ遡行軍が来ると⋯。
少々心配ではありますが今は人手が足りません。全刃刀朱鷺、今すぐ戦う事は可能ですか?」
主は少しの間悩むと朱鷺にそう問いかけた。
刀剣男士は顕現したてでは弱く、上手いこと体を使えない事もある。だから暫くは出陣せず、人の身に慣れてからなのだが今回は特例だ。
申し訳なさそうに主が言うと朱鷺はこう答えた。
『刀は戦うのが仕事だ。それに主の命だ。やらないわけが無い。
敵を倒して主を守るさ』
そう言ってニヤリと笑った朱鷺に満足そうに頷いた主は山姥切を連れて奥へと逃げたのだった。
『さて、気配からして大分近くまで来てるようだから斬り倒しながら行くが、それでいいか?』
「ああ、勿論さ。俺は後ろに着くとしよう」
『頼む。じゃあ行くぞ』
主が奥へ逃げたことを確認すると俺と朱鷺は鍛刀部屋を飛び出した。
飛び出した⋯のはいいのだが早い、早すぎる。
恐らく機動お化けと言われている長谷部よりも早いのではないかというスピードで走っていく朱鷺に全力で走ってついて行くのが精一杯だった。
少しばかり走ると遡行軍の短刀が五振り程現れたが、朱鷺は抜刀術でその五振りを即座に倒し、続いてでてきた遡行軍達もありえない程早いスピードで倒して行った。
文字数⋯次行きます
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白夜(プロフ) - 雪華さん» いえ!知識不足ですみません…。ありがとうございます。更新頑張ります! (2019年3月8日 20時) (レス) id: b3f470051e (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - こちらこそすいませんでした。最新頑張って下さいね。 (2019年3月8日 20時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 雪華さん» すみません、私自身ドラゴンボールと東方Projectがあまり詳しくないのでしっかりとしたお話をかけないと思うので今回はお断りさせて頂きたいと思います。本当に申し訳ありません。これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2019年3月8日 20時) (レス) id: b3f470051e (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - お願いあるんだけど良いですかな?ドラゴンボール×たくっちのまぃの恋愛短編集を作って貰いますかな?まぃが悟空達の仲間はを設定で。たくっちのまぃが知らないなら検索して調べて下さいね。 (2019年3月8日 20時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 雪華さん» 知っているアニメですか…今ぱっと出てくるのは刀剣乱舞、名探偵コナン、るろうに剣心、ハイキュー、NARUTO、文ストとかです! (2019年3月8日 18時) (レス) id: b3f470051e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜 | 作成日時:2019年3月7日 22時