94話 ページ48
「おいてめえ監督生か」
ユウ「はい、監督生です。そして先輩のお友達です、それで先輩に何か？」
怖いはずだと言うのに、震えを止めるために自らの腕を強く掴んでいる状態だと言うのに。
どうしてあなたはそんなに強く居れるのだろう、どうして人のために動けるのだろう。
…どうして人のために動けるか、なんて…どうしてそのために強くなれるか、だって…そのくらい、僕なら分かるはずでしょう。
守りたいから、そうなるんだ。
…彼女は僕を、守ろうとしてくれているのだ。
「てめえ…ずっと思っていたが、調子に乗りすぎなんじゃねぇのか？」
「本当になぁ…魔法も使えない、ただの女…そんな奴が寮長とか他の奴らに気に入られてよォ…」
「意味分かんねぇよてめえ、邪魔だよ消えろ」
…彼女だって、この世界に来たくて来たわけでもないと言うのに。
ああ、なんて理不尽な奴らだ…魔法が使えるからと下らない…いくら魔法が使えようと、それをひけらかして人を傷付けることしか出来ないのなら…そんな力、捨ててしまえ。
使うべき風に使えないのなら、魔法など使えなくなってしまえ。
『…邪魔なのはてめえらだよ、』
「あ！？」
「今何つった！？」
しのぶ「………監督生さん、でしたか。此方に」
しのぶが何となく勘づいたのか、監督生サンを背後に隠しながらそう言う。
…普段はそんなに荒い言葉遣いにはならないようにしているのだ…けれど、それでは足りないこともあるもの。
我慢出来ない時くらい、言っても良いでしょ？
『聞こえなかったの？…邪魔なのはてめえらだって言ってんだよ、目障りだからとっとと失せろ』
「っ…このっ、」
腹が立ったのか拳を振るってくる。
その腕を掴みあげ、捻りあげそのまま地面に押さえ付ける。
『武力行使しようとした所で、結局はそれだけの力しかない。その癖して人を悪く言って馬鹿にして、人を下げることで自分の立場を上に見せてえってか？はっ、下らねぇんだよ…そう言う奴らが、僕は死ぬほど嫌いなんだ』
「離せっ…いってえ！！離せ！！」
『違えだろうが、人に物を頼む時はどうやって言うかを考えろ。そんな脳味噌もねぇのか？』
僕は前世にて一時期荒れたことがある。
…つまり、
『母親の腹の中に戻って出直せクズが、もう二度と僕達の前に姿現すんじゃねぇぞ。…次同じことしてみろ、ただじゃ済ませねぇからな』
所謂…“元ヤン”なのである。
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ゆるる(プロフ) - こんばんは、お答えしていただきありがとうございます！単行本派故にご迷惑おかけしてすみません…。把握致しました。本誌枠を読み終わり次第再びこの素敵な作品に是非立ち寄らせて頂きたいので残しておいて頂けますと幸いです！これからも応援しております！ (2020年6月17日 23時) (
レス) id: 8e2c0af2a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 「…なぁに言ってるのぉ？俺ジェイドじゃなくてフロイドだよぉ〜」()「何故分かったのです？目の色を変えて髪も逆にしてアズールも見分けられなかったのに」ってなりそう←。ガチフロイドやったら絞められてるはず… (2020年6月17日 22時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
クローバー(プロフ) - 虹希さん» まさか作者様のお気に入りだったとは…！好みが似てるんですね！応援してます！！ (2020年6月17日 20時) (レス) id: 7ea079127e (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - クローバーさん» コメントありがとうございます！わああありがとうございます！ネーロ個人的にお気に入りなのでそう言っていただけると嬉しいです！！ありがとうございます〜頑張ります！！ (2020年6月17日 20時) (レス) id: d8253c3587 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー(プロフ) - ネーロに惚れました。なんですか！？なんであんなにカッコイイんですか！？私の好みどストライクですよ！！これからも更新頑張ってくださいね！！ (2020年6月17日 18時) (レス) id: 7ea079127e (このIDを非表示/違反報告)
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