16話☆ ページ18
土方「おい天馬てめぇ…」
思わぬところから思わぬ助け舟。
それに思わず言葉を失って彼を見ると、少し私を見てから視線を近藤さんに戻した。
『皆様はお気付きでしょうか…彼女からは、多少は感じられるものの、強くは感じられないんです。』
山南「感じない…何をですか?」
『死への恐怖です。』
一同「!!!!!」
その言葉を聞くと、全員が一斉にこっちを見る。
怖い怖い怖い(真顔)
藤堂「言われてみれば…確かに。」
原田「嬢ちゃん、実は刺客の者か?」
「ええ!?」
『その可能性は低いかと…だとすれば、あの時点で我々に居場所を悟られることは愚か…武器も持たぬ状態でここまで付いてくることも…隙も何も、ないはずですから。』
沖田「天馬くん今日いつにも増して饒舌だよねぇ。」
沖田さんのその言葉に、軽く黙り込むテンマさん。
沖田「…まるで、その子のことをどうしても守りたいみたいな。」
『…僕は今貴方に声をかけていません…天野さんと、言いましたか。』
「え…はい。」
『貴女は何故、そこまで死への恐怖を感じていないのですか…?』
沖田「何無視してんの、」
近藤「総司。」
近藤さんのその言葉に留まり、私の方へ目を向ける。
…何で死への恐怖を強くは感じていないか…?
…そんなの簡単なことじゃないのかな。
「こういう場面に、出くわしたことが…何回か、あるからですかね…?」
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