降り止まぬは、 (ページ12)

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10話☆ ページ12

土方「…天馬の言うことも一理ある。」

沖田「…はあ、土方さん、天馬くんに甘すぎるんじゃないの？」

土方「そうじゃねぇだろうが。」

『とりあえずこの娘は屯所に連れて行くで良いですか？』

土方「ああ。」

斎藤「…行くぞ。」

「え、あ、の、その…」

『どうしました？』

沖田「逃げようとしたら斬るからね？」

「いや！逃げはしないんですけど！」

…ただ、どこかにあるであろう私の鞄を取りに行きたい…。

でもそれやったら逃げだって言われる可能性も…。

だけどもし盗まれていたりでもしたら…。

…“あれ”は、私にしか扱えないものなのに…。

『…良いから行きますよ。』

「うう…はい…。」

ほんとにどうしよう…。

“あれ”は普通の人が触って良いような代物でもないというのに…。

…そもそも。

何で私はこの世界にトリップして来ちゃったのかなあ…！！

生きていけるわけもないのに…死ねってことなんだね！？

もう嫌だよおおおおおおおおおおおおおおお！！！