桜乱 ５ ページ5
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車に乗り込み
すぐに打ってくれたであろう
彼からのLINE。
【泣かせたままでごめん】
ぎゅっと抱きしめたくなる
その言葉。
泣いちゃって・・・
ごめんなさい・・・。
きっと・・・
私が欲しい言葉を
彼がくれるのは
ずっとずっと後なんだろうな。
〖夜桜、一緒に見られて
幸せだったよ〗
【オレも】
の後にはまた
まっかなハートがいっぱい。
そんなことしたら・・・
私のこと想ってくれてるって・・・
信じちゃうからね・・・
ホームに向かって
歩き出した。
点字ブロックの上に
落ちてるそれをそっと拾い上げ
手の平に乗せた。
電車が滑り込み、
私の手の平から
それは舞い上がった。
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信号待ち、
フロントガラスに
桜の花びらが
ピタリと貼りついた。
バイバイしてから
ずっと手にあるケータイ。
「どうしたんですか？
ずっと溜息。」
「あぁ、うん・・・。」
【好きなんだけどどうすりゃいい？】
打ったままのそれ。
決めて会いに行ったのに
せっかく会えたのに
口にできなかったそれ。
車が走り出すと
花びらはふわっと飛んで行った。
「キレイ・・・
だったんだ・・・。」
「よかったですね、
桜、見られて」
キレイだったんだ、
桜も・・・
Aも・・・。
「あぁ！いけっ！」
送信に触れた。
・・・END・・・
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さくら(プロフ) - きくさん» きくさん、コメントを頂きありがとうございました。続きが書けるよう頑張ります♪ (2020年3月2日 1時) (
レス) id: 4b974240a6 (このIDを非表示/違反報告)
きく - さくらさんの作品、どれも素敵で見入ってしまいます！次の作品も期待してます！ (2020年2月25日 16時) (レス) id: a7c47c10e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2019年4月18日 13時
