赤面 ページ7
「…い、おい！A！」
「………ん、」
揺さぶられて重たい瞼を開けると、目の前にま〜くんの顔があった。
「わっ！？ま〜くん何でここに！？」
「何でも何も、今何時かわかってんのか！？」
「何時……？っえ！？」
見上げた空は、すっかり暗い色に塗られてしまっていた。
「嘘でしょ…」
こんなに暗ければ、授業などとっくに終わっているだろう。
「転校初日からやらかしたな…」
溜息を零したま〜くんの足元には、りっちゃんが寝息をたてながら転がっていた。
「それより、」
ま〜くんは座り込んだ私の肩を掴んで、目線を合わせ心配そうな顔で、
「凛月に何もされてないか！？」
と聞いてきた。
「う、うん、何もされてない」
「本当に！？」
あ、どうしよう
攻めよられてるみたい。
視線が交わって、それで、
鼻先がくっつきそうなくらい、ちかい。
「あ…あの、ま〜くん…近い」
少し熱い顔を逸らしながら言うと、ま〜くんは一瞬きょとんとしたあと、
顔を少しだけ染めて
「わ…悪い！」
なんて言って、すごいスピードで離れた。
お互い恥ずかしくて気まずくて、黙ってしまった。
ま〜くんといて、こんな空気になるのは初めてだった。
「ふあぁ、ふ♪よく寝た〜おはよ〜
って、なに二人して固まってるの…」
「うわっ、」
突然むくりと起き上がったりっちゃんに驚いて、ま〜くんが後ずさった。
私はびっくりしすぎて声が出なかった。
「…あぁ、そういうこと」
りっちゃんは、私たちを見つめて
誰にも聞こえない声で呟いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 155人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マリイ - 私もミリイと同じで花粉症の真緒嫌い (2017年5月20日 12時) (携帯から) (
レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 真緒の事好きではあるけど晃牙の事も好きだけど 真緒と晃牙は花粉症だから二人が嫌いくしゃみでCO2倍出るしティッシュ使い過ぎで森林伐採されて環境破壊になるから許せない私植物達が友達だから (2017年5月9日 6時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 私の彼氏も花粉症だけど100%再生紙ティッシュ使ってくれてるから大好き 真緒にもあげたい (2017年5月9日 6時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：都空 | 作成日時：2017年4月29日 11時
