2 ページ2
『今日は学校の帰りにラーメン!ずっと食べたかったよ。醤油ラーメン♡』
と、目の前にある醤油ラーメン(大盛り)をカメラで撮ってすぐさま、SNSにアップする。
本当は撮らないですぐにでも食べたいんだけど、なんだかそれじゃあつまらない気がして、
それだけのために、わざわざ画像投稿アプリをインストールした。
まあ、いいねをしてくれる人は友達だけ。
もともといいねを求めて投稿してる訳では無いから、いいねなんてなくても構わない。
でも、SNSを使う友達の多くはいいね集めでやってるから、最近はやりのコスメとか、
これ買いましたとか、彼氏とデートとか、リア充です投稿。
写真映えするハートのアイスとか、きらきらのわたあめとか、かわいいけど
やっぱり、おっちゃんの作るラーメンが圧倒的だと確信する。
「Aちゃん。夕飯もあるだろ?大丈夫かい?」
と、おばさんが心配してくるのはもう慣れた。
「大丈夫!夕飯も食べるから!」
熱々の湯気がたっていて、つるりとした麺の食感がなんともたまらない。
スマホの通知を知らす、バイブレーションがカウンター席を揺らした。
『かずやさんがあなたの投稿にいいねしました』
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:奈々希 | 作成日時:2018年3月2日 17時