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____横浜 AM7:00____
『わぁーー!人多っ!都会ってやっぱり凄いなぁ!』
私、桜田A14歳はとある村から横浜にやって来た。
今日から心機一転、一人暮らし!
『出来たらいいんだけど......
家無いんだよね。アハハ...』
そう、私には帰る家が無いのだ。
とりあえず、今日寝れる場所を確保しなくてはならない。
でも、、
帰る家が無いからって野宿出来るような強すぎる精神の持ち主じゃないし、だからと言って他人に頼み込んで家に居候するのも気が進まない。
あ〜食べるものもないし、寝る所もない。お金も全て使い果たした。
私は天に召されるしかないのか...
『ッ、ダメダメA!ネガティブになっちゃ。どんな時でも明るく元気にってお父さんと約束したんだから。』
_____________と言うことで、横浜巡りしに行こう!きっと気分も晴れる!
...きっとね!
・
・
・
_____横浜PM9時_____
『うわぁぁぁぁ。もう、む...り...』
結論から言おう。
私の選択は間違っていたようだ。
お腹が空きすぎて死にそう。
私が横浜巡りの果てにたどり着いた場所は
川辺。
これには深ーい訳があって...
今までは、人口がとっても少ないド田舎で暮らしていたから混雑している場所では少し歩く度に人とぶつかってぶつかって...
あげくの果てに人混みのせいで酔ってしまった。
っとまぁ、私にとって川辺が一番安心する場所であることに気づいたのである。
しかしもう限界だ。
早く何か食べてしっかり睡眠をとらないと本当に死んでしまう!
私の本能が叫んでいた。
薄れ行く意識の中、ゴロンと仰向けになると、今にも雨が降りそうな分厚い雲が空を覆っている。
月も、星も、何も見えない。
『村に帰りたい。あの頃に、戻りたいよ...』
やっぱり私には一人暮らしなんて無理なのだ。
朝のワクワクした気持ちが嘘のように、今の私の心は沈んでいた。
ーーーーーーーーーーーー
_________意識を失ったAの頬をポツンと冷たい水が濡らす。
ソレはどんどん激しくなり、横浜の町は一瞬にして暗闇と雨音に包まれる。
まるでAの代わりに空が涙を流しているかのように、"雨"は一晩中降り続けた______。
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こぎつね(プロフ) - わぁ...!とっても嬉しいです!コメントありがとうございます(*´∇`*)これからも更新は遅いことが多いですが、頑張っていきますね(^-^)ゝ゛ (2021年2月23日 20時) (レス) id: b879b0bfc9 (このIDを非表示/違反報告)
夢風(プロフ) - コメント失礼します。夢風と申します。お話、楽しく読ませて頂いております。これからも頑張ってください! (2021年2月23日 19時) (レス) id: b11d0cfa2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こぎつね | 作成日時:2021年2月7日 5時