【オリジナル】死神は私を殺せないそうです

＊26【掟とは】 ページ28

「...っ」



「忘れているのなら今一度説明しよう。
一つ、死神は死期が迫っている人を殺す役目がある。
二つ、死神が見えるのはターゲットと、霊感があるものだけ。
三つ、ターゲットから負のエネルギーが得られなかった場合、"鎌以外"の方法で必ず殺すこと」



「ターゲットの願いを叶えてから殺す？ッハハ、そんなことするわけないだろ」



「認める気は全くないようだな。...仕方がない、捕らえろ」



その言葉を合図に扉の警備をしていた奴らに囲まれた。
人数は十人ほど。



「へぇ？たったこれだけの人数で俺を捕らえられるとでも？俺そんな弱いと思われてるんだ〜」



＊＊＊



ニヤリと笑う死神。



瞬間、鎌を一振りして部下から距離をとると、天井に大きな紫色の光の玉を打ち上げ、パチンと指を鳴らした。



「うっ...！」



目を開けられないほどの眩しい光が消えた後には、気絶している部下達だけが床に倒れていた。



「私はカーテンがあったから助かったが...ッフハハハ！これは油断したな。...メイ、カルラ」



「...お呼びでしょうか、ボス」



「青い瞳の死神を私の元へ連れてこい。やり方は君たちに任せる」



「「了解」」

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