深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ26)

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▽あなたside

結局あれから全然眠れなくて、朝になってしまった。

『はぁーー···、最悪、』

ノロノロと起き上がって、いつものように着替えて出社する。

会社前に着くと深澤さんと阿部さんに会った。

阿「おはよう」

『おはようございます、』

深「···あれ、Aちゃん、あんま寝てない？目の下、」

とんとん、とされるから鏡で見てみれば見にくいくまがあった。

『あー····、ちょっと眠れなくて、』

阿「昨日終わんの遅かった？やっぱAちゃん、終わるまで待ってれば良かったな～」

『いや、そうじゃなくて、』

うん、ほんとにそうじゃないんだ。

でも、〈めぐに告白されました〉だなんて言えないし、

····· あれ、なんで言えないんだ？

別にいえばいいじゃない、問題ないはずなのに、

『ちょっと考え事してたら眠れなかったんです、(笑)』

阿「女の子は夜更かししちゃダメだよー？」

『気をつけます(笑)』

なんで誤魔化してしまったんだろう。