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第九話____ ページ10

「行ってきます」

次の日、私はいつも通りぽつり、と言葉一つを零して和成と学校に向かう。
それまでの話題は和成が提供してきた。流石です。話題のストックの数が異常です。

「じゃ、またね」

いつの間にか学校に着いていて、私は二年生棟に入る。
……早く来すぎたかな、まだ誰もいない。

まぁいっか、と思い直して本を開く。
……本といってもラノベだけどね。

「皇さんってラノベ好きなの?」

いきなり後ろ席の関川くんに話しかけられた。
え、バレー部でしょ、朝練は?
てかいたの?
そんなことはどうでもいいか。

「好きだよ、特にこのシリーズは」

そう言って表紙を見せる。見た瞬間に目が輝いていく関川くん。
え、どうしたの本当に。

「俺もこのシリーズ好きだよ。今金欠で最新刊買ってないけど」

「じゃあ貸すよ?」

そう言ってしおりを抜き取り渡す。
いいのか!?なんて言って受け取る。なんか可愛い。でかいのに。

「じゃ、じゃあ読み終わったら返す!」

そう言うと走って練習に行く。偉いなぁ。
私も部活やろっかな……吹部以外で。
バスケ部のマネージャーなんて……無理だな。
緊張してまともにできないや。

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茉佑.(プロフ) - お魚屋さん» コメントありがとうございます。そんな褒められたら照れちゃいます← 終わってから結構たちますけど、読んでくださる方がいてとても嬉しいです。ありがとうございました! (2015年11月22日 16時) (レス) id: 7578abfe29 (このIDを非表示/違反報告)
お魚屋(プロフ) - コメント失礼します。この作品、とても面白かったです!私は恋愛ものを書くのも読むのも苦手ですが、この作品はスラスラ読めました!話の展開が多く、伏線回収が気持ちよかったです!このような作品は連載中に出会いたかったです笑 (2015年11月20日 23時) (レス) id: 8a81ee35e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉佑 x他2人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年8月22日 10時

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