memories with U . Tw ページ3
．
「
「んあ」
「いつまで寝とんじゃ」
「今何時」
「卍」
「シバくぞ」
「部活前じゃ。サボるん？もうそろそろ行かんと幸村が怒るぞ」
「それはカンベン。魔王サマは怒ったら怖いんでねぇ。
どっちにしろそろそろ赤也がうるせぇから行くつもりだったけど」
言い忘れていたが、こいつの苗字は 吉良 という。
サボり癖がある奴だが、部活は結構来ている。
来ない時はとことん来ないが。
廊下を歩けば、吉良くんだ、と声が聞こえる。
何がそんなに珍しいのだろうか。
と思うが、今日はほとんど授業はサボっている上に、屋上という誰も来ないところに居たのだから、存在を見たものは少ないのだろう。
立海は人数も多いので、吉良って来てんの？という話題になったことはみんなあるだろう。
以外と有名な奴である。
「くあぁ」
小さな欠伸。
「まだ眠いん？」
「いくら寝ても寝みぃもんは寝みぃの。」
「寝すぎじゃ」
「寝て損は無いでしょーが」
こちらを向いてベーッって舌出して、また前を向く。
その舌には小さな金属が引っ付いてる。
いつか、舌を出す癖があるこいつの舌に、引っ付いてたものである。
「のう、ピアスって痛くないんか」
「え、痛てぇよ？」
「舌」
「痛てぇよ〜、舌は特に」
「じゃあなんで開けるんじゃ」
「ン？知りてぇの？」
少しだけ右の口角をあげて、口を開く。
「生きてるって感じすんじゃん」
「……俺にはわからんぜよ」
「そォ？あー、俺ここに居るんだなーって感じ、しない？」
「自分を傷めてまでしたいとは思わんのう。」
「仁王はこんなことすんなよ」
「なんでじゃ」
「……お前にはこんな傷、作って欲しくねぇもん俺」
「……意外と可愛いところもあるのう」
「ばっか言え、お前のためにじゃねぇよ」
今思えば、この会話だって、彼なりのSOSだったのかもしれない。
気づかなかった自分を悔やんでも仕方が無いわけではあるが。
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こ(プロフ) - 第一部隊さん» その一言が何よりの励みです、ありがとうございます！更新頑張ります！！笑 (2019年5月19日 22時) (
レス) id: a218fd298e (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - わぁ！！好き！更新待ってます！！！ (2019年5月19日 22時) (レス) id: 8a79432f79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こ | 作成日時：2019年5月17日 22時
