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Everlasting victory . ON ページ4




「わあぁあ!吉良先輩!!!」
「うっせぇよ赤也」
「もう来ないかと思ってました……」
「勝手に別れんのやめて?」
「えっ、付き合ってないっスよ!?」
「馬鹿は勉強だけにしとけよ」
「こらぁ!!!お前らはよ着替えんか!!
 吉良もサボりおって……たるんどる!!!!」
「ごめんて」

「お前が部活サボっていることは幸村にもちゃんと言ってるんだからな。全くたるんどる!!」
「げ、まじでぇ?魔王サマこぇえよ」
「だからさっき言ったんじゃよ、幸村が怒っとるぞ、と」
「まじかよォ、俺病院行けねぇじゃん」

その瞬間、部室にいたものは動きを止めた。
あの、真田も。仁王も切原も。

「何、みんな固まって」
「お前……ちゃんと見舞いに行くつもりだったのか……?」
「ア?見舞いになんぞ行かねぇよ
俺は幸村と喋りに行くだけ。見舞い、なんてアイツ多分望んでねぇよ俺には」

口を開いた真田から出た言葉は、その場にいた全員が思っていたことである。
 吉良は、薄情という訳では無い。だが、どこか冷めているところがあるのだろう。幸村の見舞いにみんなで行く事になっても、吉良は パス、 と言い、行こうとしなかったのである。

「はぁ、魔王サマが怖いぜ」
「次はいつ行くんじゃ」
「さァ、決めてねぇ」

その自由な性格に、時に振り回され、時に助かることがある。憎めない。

「そ、そんなことより先輩!久しぶりっすから、俺と試合でもしましょうよ!」
「ア?やだよお前」
「なんでっスか!」
「お前の悪魔化とか怖ぇじゃん」
「なーんでー!!!先輩ー!!!!」
「うっせぇうっせぇ」
「しーまーしょーうー!!」
「うっせぇまじで……
わぁったから15秒で着替えろ、んでコートに来いよ」
「!!」

パアッと効果音がつきそうなくらい笑顔になった赤也は15秒もかからずにありえない速さで着替えた。

「……吉良効果は凄いのう」
「いつもあれくらい機敏に動かんか!!」
「てか吉良と赤也が対戦したことってあったかの」
「む、言われてみれば……」

そこに柳がやってきた。

「のう参謀、吉良と赤也が対戦したことってあったかの?記憶にないんじゃが」
「いや、1度あったな。その時は6-0で吉良のストレート勝ち。
 しかし随分前だ。その時よりも赤也は今の方が実力は格段に上だ。」

無論、吉良もその時より今の方が実力は格段に上なのだが。

「案外面白そうじゃき」
「たるんどる。さっさとお前らも着替えんか」





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(プロフ) - 第一部隊さん» その一言が何よりの励みです、ありがとうございます!更新頑張ります!!笑 (2019年5月19日 22時) (レス) id: a218fd298e (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - わぁ!!好き!更新待ってます!!! (2019年5月19日 22時) (レス) id: 8a79432f79 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年5月17日 22時

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