Day 17 ページ18
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「お、お邪魔しま〜す……」
「こんばんわぁ」
「聖しこの夜に半兵衛大登場……」
うっわああぁ、Qs邸でっか……！ 鈴屋先輩何人分の体積だろこれ、えぇっなんかクリスマスツリーあるし……！ 佐々木くんいいなあ、こんなに大きな家で部下と住めるなんていいなあ。12月なんて寒いだけだけど、これだけ賑やかなら寂しくないよね。
「三人ともこんばんは」
「トリックオアトリート」
「おっ……？」
とりあえず鈴屋先輩が可愛い。
友達の家に遊びに行く、といった体験はほんの数年前、しかも片手の指に入るくらいの回数だけど、佐々木くんの「ようこそ！」を聞いた途端に昔の無邪気だった頃の自分が表に浮上してきたような気がした。ご飯のいい匂い……はっ、才子ちゃん！
「ささ、佐々木くんっ、あのねそのっ才子ちゃんはいずこに……」
「ああ、才子ちゃんはシラズくんとさっきまで……あ、リビングの奥にいるよ」
「鈴屋先輩！ Qsの子と交流を深めてきます！」
「いってらっしゃいです〜」
ーー才子ちゃん！
ーーぬ？ ……おおっ、鈴屋班のお琴ちゃんでないか！
ひえ〜〜ほっぺもちもちしてて可愛い〜〜！ けど捜査官でこの体型大丈夫か？ 動けるならいいのか？ う〜ん……？
「オークション戦、Qsの赫子見てみたかったけど場所合わなかったねえ」
「ふふん、次の任務で才子のぼくさつ2号を嫌となるほど見せたるから刮目するんやぞ」
「(ぼくさつ2号とは？)」
長いテーブルには色鮮やかに盛られた食事の皿が隙間なく並べられていて、参加者の多さが伺える……そんなにいるっけ。あ、鈴屋先輩がたくさん食べるから？ 佐々木くんなら真戸さんとか誘ってそうだけど……。
「おーAちゃんじゃん」
「え？ わぁ伊東さんっお久しぶりです〜！」
ハイタッチハイタッチ、ところでいつになったらその糸目開くんだろうかこの人、気になるなあ。
「琴宮一等」
「……え、え、黒磐くん、伊東さんと来たの？」
「はい、お久しぶりです」
ほえ〜意外な組み合わせ……あぁそっか、二人とも平子班だったっけ、って平子さん来てないのか……仕事かな。
「黒磐さんは元気にしてる？ 最近局内でお会いできてないから……」
「一等の顔を久しぶりに見たい、と」
「うわ〜〜照れる……！ 私から会いに行きますとお伝えください！！」
「はい」
あっ、また誰かが来た。
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作成日時：2020年7月5日 15時
