Cocktail [Zweite] -HSJ-

＊ ページ27

SIDE＿Yamada


ym「つっかれたぁ……」


もう…昼間のやつのせいで体力半分ぐらい持っていかれた気がする…
いや、それ以上か…

とにかく、あの森には行かない方が良さそうだな。
普通にもう会いたくない。怖い。心見透かしてくるし。

……にしても、ご来店、お待ちしています、ねぇ…


ym「なんなんだよぉ…！」


枕に顔を押し付けて叫んでも、やけに広いベッドの上でごろごろ転がっても、何をしてもあの言葉が、あの笑顔が頭にこびりついて離れない。

…なんなんだよっ！ばかぁ！！

そんな思いを込めて思いっきりクッションを投げれば、ノックが響いたばかりの扉にダイナミックにぶつかる。
…やっちゃったぁ……


ym「はいはいはいごめんなさい！！」
kt「びっくりしたぁ…やめてよ山ちゃぁん……」
ym「なんだお前か。」
kt「圭人泣くよ？」


…圭人でよかった。
これで有岡父とかだったらまじでお説教だったわ。あっぶねぇ。
いや大ちゃんでもお説教くらうけど。もうそろそろ寝たいからそれは困る。

で、なんでか寝巻きのまま俺の部屋を訪れた圭人は、おずおずと入ってきて立ち尽くしてます。
…あ、これどこ行けばいいのか迷ってんのか。


ym「圭人、こっち。」
kt「あ…いいの？」
ym「もう動くのめんどくさいから、早く。俺寝たいの。」


とりあえずベットに腰かけてもらって、投げてしまったクッションを抱えたまま圭人が話し出すのを待つ。
そのまましばらくしたら、よし、と呟いた圭人がこっちを向いて一言。


kt「山ちゃん、今度一緒にバー行こ？」
ym「……は？」

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