リバース男子の扱い方【まふまふ】

21.首謀者 ページ21

『……ふわぁ、おはよう。』





「Aちゃん！おはよう！」





私はあくびをしながら通学路にいた相川さんに挨拶する。






昨日は相川さんとご飯食べ終わったあと、相川さんは自分の一室に戻り、私はお風呂に入って眠りについた。






昨日のカレーが残ってたから、今日はそれを朝御飯にした。






「……Aー！」






『わっ！！』






すると突然、棗らしき人は私の名前を叫んで、私に飛び付いた。





確認してみるとやっぱり棗で、いつもとは違う登場のしかたをした。






『ちょっと！棗、昨日靴箱にいなかったでしょ！』






「えへへっ、先に帰ったぜ」






えへへじゃないよもう！！……






私はそう棗に少しの怒りを覚えていた。







……すると、








.








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「……んふふっ、貴方が首謀者ですもん。そりゃ逃げたくもなりますよね？」







私の隣にいた相川さんは、棗を嘲笑うかのようにクスクスと微笑んだ。






………………え？首謀者？






『は、はぁ？なにいってんの？……』






「ちょっと、どういうこと？わしそんなことしてないよ？大切な親友にそんなことするわけないじゃん！」






私と棗は口々に反論する。






そんなお互いを、相川さんは笑っていた。







「……ふふっ、親友なら普通、閉じ込められたことを告げられたら“大丈夫？”だと思うんですけど。



親友より自分優先なんですか？滑稽ですねぇ。」





『そ、そんなのわかんないじゃん！ね、ねぇ？棗！』






「実にそうである！相川くん、わしがしたっていう証拠もないのに、そんなこと言うのやめたらどうだい？」





棗は私から離れ、改めてそう告げる。






ひどいよ！相川さん！私の親友をそんな風に仕立てるなんて、……






「証拠ならありますよ？昨日、Aちゃんを探してる間に閉じ込めた女子三人に会いました。


その時、脅して教えてもらったんですよ。



貴方に、“協力して？”と、頼まれたことをね。」





「……ひ、人違いじゃないの？」







う、嘘でしょ？棗がそんなことするわけ……







図星なのかどうなのか、大分焦っている棗。







「……人違いではありませんよ。だって僕、






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ずっと見てたんですもの。貴方の犯行。」






その瞬間、相川さんは棗をギロリと睨んだ。

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