16.暴走状態 ページ16
相川さんの腕は私の腰に巻き付かれていた。
微かに鼻をくすぐる相川さんのいい匂い。
私はそんな匂いに魅了されていると、
「……はぁ、……すー、……はぁ、……」
………………………………んんんんん????
まるでなにかを吸っているような呼吸のしかたに、私は混乱を覚える。
『……相川さん、なにしてんの?』
「……へへぇっ、なにってぇ?……はぁっ、……はぁっ、……Aちゃんのぉっ、……におい、……かいでまふっ、……」
過呼吸になり、口調が変になる相川さん。
私はすぐさま相川さんから離れ、肩をつかむと、相川さんは顔を真っ赤にして、目にはいつもより大きなハートが私を捉えていた。
「……はぁっ、……むりっ、……いいにおい、すぎっ、……はぁっ、はぁっ、……も、もっと、……」
また私に腰を巻き付け、首もとに顔を近づける相川さん。
完全なる興奮状態だ。
『ちょちょちょっ!!……やめて!やめなさい!!やめろください!!!』
私は無理矢理相川さんを引き剥がし、体育館倉庫からすぐに出る。
すると相川さんは振り返り、私を追うようにフラフラと足を動かす。
まるで酔ったサラリーマンのように。
ダメだ、もう抱きついちゃダメだ。うん。仮に抱きつかれた場合は相川さんに鼻栓つけよう。
「Aちゃっ、……おいでっ?……」
火照った頬のある顔ごと首をコテンと曲げて、両手を広げる相川さん。
くっ!!これだからイケメンは!!……
私はそんな相川さんに悶えていると、
「……ぼくと、っ、きもちいこと、して、……あそぼ?」
はいアウトぉぉぉぉぉぉぉおぉ!!!!!
ダメです!!ここ健全な小説!!!相川さんがいるだけで過激になってしまう!!
『相川さん!!落ち着け!!落ち着くんだ!!』
「Aちゃぁっ、……ぼく、がまんできないの、……」
『それでも我慢してこそ男ってもんだろう!!……』
「うぅっ、……じらしぷれいがすきなのぉ?……」
もじもじしながらそう恥じらう相川さん
……あれ、こいつ前確か私のためならSでもMでもなるっていってたよな?()
『……そ、そう!焦らしプレイなの!これは!相川さんが我慢し続けない限り私は口を一切聞きません!』
「むぅ、いじわる……」
そんな捨てられた子犬のような顔しないで……
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2019年9月24日 17時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話もっと読みたい! 終わって欲しくない(´;ω;`)あとそらるさん(彼方先輩)今は夢主ちゃんのこと、どう思ってるんだろう…?とても気になる…!! (2019年8月24日 1時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» できれば気づかないでほしかったぞwwww違うよ、やのんはいじる役だよ((((((((( (2019年4月1日 22時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(主にDS)(プロフ) - やのさん» ごめんなー(棒)ちょっと嬉しい気持ちがあったんだわ(^^)恥ずかしいんだね〜一生使えるネタが出来たw(嘘です)やのんは、いじられ役だね(( (2019年4月1日 22時) (レス) id: 1e511e327c (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» 毎度のごとく長文のコメントありがとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!( ;∀;)うん!更新頑張るね!ちょっwwwほめてくれるのはうれしいけど、恥ずかしいからそこには触れないでwwww (2019年4月1日 22時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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