17.未成年 ページ17
「……おねがいっ、だからぁっ、……ぼ、ぼくと、……」
終いには私の腕に抱きつき、火照った顔で一点張りに私を見つめる相川さん。
すると、少しずつ相川さんの目がとろんとしてきた。
お?ナイスタイミング!……
「………んぁ、……す、きぃ、……」
パチパチとしていた目はやがて閉じ、私の肩にコテンと頭をおいた。
………………え?ちょ、え?
おいおい、どうすんだよ。
幸い相川さんの鞄は近くにある。
頑張って相川さんの肩を貸せばマンションには行けるけど……、
これって、私の家にいれた方がいいかな?……
まあ、頑張ってくれたんだし、不法侵入とか言われるのやだし、仕方ない。
私は相川さんと自分の鞄を持ち、相川さんの肩を貸すようにして、懸命に歩いた。
.
.
.
.
.
.
『…………ふぅ、』
一応私のベッドに寝かせると、すやすやと眠っている相川さん。
結構大変だったんだからね、明日は絶対筋肉痛(泣)
そしてその時、ゆっくりと相川さんの瞼が開いた。
「……あ、れぇ、……ど、して、Aちゃん、が?……」
気だるげそうなのに、目をぱちぱちとさせて、状況を確認しようとする相川さん。
相川さんはそんなとろんとした瞼のなか、上半身だけを起こしあげた。
『相川さん暴走して倒れちゃったから、私が家につれてきたの』
「………………え?て、てことは?……」
すると相川さんは自身にかけてある布団を見つめ、徐々に顔が赤くなっていく。
……やべ、ソファにねかせときゃよかった。
『……私のベッド。』
「きゃぁぁぁぁぁ!!!!」
すると相川さんは声高い高音で叫び、ベッドから尻餅をついておりる。
いや、乙女かよ。
「Aちゃんのバカ!!変態!!いくらぼくが君のこと好きすぎる人間だからって、こ、こんな、……ぼ、ぼくたち、まだ未成年なのに……」
顔を赤らめて、そう私を睨む相川さん。
………………………………は?
「いやまぁ、Aちゃんなら大歓迎だけど、そういうのには手順ってものが、……」
『ごめん、なにいってんの?』
「へ?……ふじゅんいせ……」
『やめろやめろやめろ!!!』
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2019年9月24日 17時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話もっと読みたい! 終わって欲しくない(´;ω;`)あとそらるさん(彼方先輩)今は夢主ちゃんのこと、どう思ってるんだろう…?とても気になる…!! (2019年8月24日 1時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» できれば気づかないでほしかったぞwwww違うよ、やのんはいじる役だよ((((((((( (2019年4月1日 22時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(主にDS)(プロフ) - やのさん» ごめんなー(棒)ちょっと嬉しい気持ちがあったんだわ(^^)恥ずかしいんだね〜一生使えるネタが出来たw(嘘です)やのんは、いじられ役だね(( (2019年4月1日 22時) (レス) id: 1e511e327c (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» 毎度のごとく長文のコメントありがとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!( ;∀;)うん!更新頑張るね!ちょっwwwほめてくれるのはうれしいけど、恥ずかしいからそこには触れないでwwww (2019年4月1日 22時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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